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ロールス・ロイス、創業110周年を祝した公開イベント「アイコン・ツアー」開催
3モデルの車両展示や職人の技術を披露して培ってきたブランド力を披露
(2014/5/19 15:19)
ロールス・ロイス・モーター・カーズは5月16日、都内で同社のブランドについて紹介するイベント「アイコン・ツアー」を開催した。日本のロールス・ロイスとしては初めてとなる公開イベントで、ブランドデザインや「ビスポーク工房」のクラフトマンシップなどについて解説した。
今回のイベントは、ロールス・ロイスの創業110周年を祝したもの。日本では以前は輸入元となっていたコーンズ・モータースとのパートナーシップ50周年でもある。
会場には限定仕様車「ゴースト Vスペシフィケーション」をはじめ、ファントム、レイスといったモデルラインアップや基本骨格であるアルミフレームなどを展示。さらに「ビスポークラウンジ」としてイギリスからペインティング、インテリア・レザー担当の2名の職人が来日。ペイントや刺繍の技を紹介するとともに、「ピクニックセット」をはじめとするロールス・ロイスの職人たちが手がけたアクセサリーが展示された。
公開セッションに先駆けて報道向けに行われた内覧会では、ロールス・ロイス・モーター・カーズ アジア太平洋担当ゼネラル・マネージャーのダン・バルマー氏があいさつに立ち、「ロールス・ロイスの名前というのは、クラフトマンシップ、スタイル、洗練性において最高級であることを象徴的に表している。“最高級車のメーカー”としてのステータスを持ち続けるため、手作業によるクラフトマンシップ、卓越した品質、エンジニアリングの洗練度を追求していかなければならないと考えている」とブランドの特徴を説明した。
バルマー氏はまた、日本におけるロールス・ロイスのビジネスが好調であることをアピール。「2003年に再スタートを切って以降、最高水準の売上を達成することができた。2014年以降も健全かつ持続的な成長を遂げていきたいと考えている」と述べ、今回のイベントについても「アイコンツアーは新しい投資の一部」と説明した。
3台のロールス・ロイスを展示
会場には「ファントム」「ゴースト」「レイス」というロールス・ロイスが現在ラインアップしている3台が展示された。
なかでもゴーストの展示車両は限定モデル「ゴースト Vスペシフィケーション」で、V型12気筒 6.6リッターエンジンの最高出力を31PS高めたもの。5色の限定色やVスペシフィケーションのモチーフのコーチライン、21インチホイールなどが特徴となっている。
また、2ドアクーペのレイスは、ドアヒンジが車両後方側にあることが特徴。インテリアには「ビスポークオプション」となる「スターライト・ヘッドライナー」を選択可能。会場に置かれた展示車にも装備されており、1340本の光ファイバーを職人が手作業でルーフライナーに編み込み、車内で“星のきらめく夜空”を演出する。
フラグシップモデルのファントム シリーズIIはアルミフレームでボディーを構成。会場にはアルミフレームのシャシーも展示された。
3名のスタッフがイギリスから来日して熟練の技を披露
このイベントに合わせ、イギリス・グッドウッドから3名が来日し、会場内の“ビスポークラウンジ”と称したコーナーで、特注サービスとなる「ビスポーク」の解説や、熟練の技を披露した。「ビスポーク」の製造および品質管理担当ゼネラルマネージャーのウルス・メーナー氏がビスポークオプションについての詳細を説明。車両の内外装だけでなく、「ピクニックセット」をはじめとするアクセサリー類までロールス・ロイスの職人が手がけていることを紹介した。
ペインティング担当職人のマーク・コート氏は、2000台以上のロールス・ロイスのコーチラインをペイントしてきたベテラン職人。会場では筆を使ってパーツにペイントする実演を行った。また、ゴーストとレイスのインテリア・レザー装飾担当職人のハナ・クリア氏は、ビスポークでのレザーの刺繍などを紹介した。