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写真で見る ロールス・ロイス「ゴースト シリーズII」

 ロールス・ロイス「ゴースト シリーズII」は2014年10月発売の新モデル。ロールス・ロイスとしては中核モデルとなるもので、ショートホイールベース(SWB)とホイールベースを長くしたエクステンデッド・ホイールベース(EWB)があり、今回撮影したのはSWB版。

 ベースの価格は3132万円だが、このクラスのクルマはノーマルのままでは購入されない傾向にあり、インテリア&エクステリアに豊富なオプションを組み合わせ、好みの仕様を作り出して購入することが通常。そのため、撮影車も数十万円クラスのオプションを多数盛り込み、それらを含んだ合計価格は4005万4000円となっている。

 ロールス・ロイスはもともとエンジン出力などのスペックは非公表だった時期もあり、スペックをクルマ選びの参考にするようなブランドではないが、参考までに言うと、エンジンはV型12気筒6.6リッターツインターボで、最高出力は420kW(570PS)/5250rpm、最大トルクは780Nm/1500-5000rpm。8速ATを介して後輪を駆動し、車両重量2480kgの体躯ながら0-100km/h加速を5.0秒で成し遂げる。最高速はリミッター作動の250km/hとしている。

 ボディーサイズは5400×1950×1550mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは3295mm。これはSWBの値で、EWB車では全長が170mmアップの5570mmとなり、ホイールベースは3465mmとなる。

 オプション込みで約4000万円の価格は高額だが、実車を見れば十分に納得できる。ボディーの塗装を1つ見ても、その仕上げの丁寧さや美しさは量産高級車とはまったく異なる次元のもの。写真で完璧に表現することは難しいが、インテリアでのシートのレザーやウッド、メタルの操作つまみなど、表面仕上げや艶を含め、1つ1つに丁寧な作り込みがしてあることが実感できる。

ゴースト シリーズII。シリーズIと比べてヘッドライト形状の違いは分かりやすい点だが、そのほかも細部に渡って異なるという。SWBのボディーサイズは5400×1950×1550mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは3295mm
新しいLEDヘッドライト
ロールス・ロイスのマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」
フロントフェンダーにもバッヂが配置される
ドアは日本でいう観音開きのコーチドア。前後用のドアハンドルが並ぶ
フロントからリアへかけての「コーチライン」。シートではなく職人による塗装で表現されている
オーディオシステムのアンテナはルーフ後方にある
フューエルリッドと給油口
トランク部のロールス・ロイスのバッヂ周辺のクロームパーツも輝いている
エキゾーストエンドは左右に2本。バンパー下部に収めている
V型12気筒6.6リッターツインターボエンジン。最高出力420kW(570PS)/5250rpm、最大トルク780Nm/1500-5000rpmを発生
オプションの21インチ5スポーク・アロイ・ホイールを装着
コーチドアで前後別々に開く。後ろヒンジの後席は乗り込みやすい
インテリア。ピアノブラック仕様で深い艶を持つパーツが多い
ステアリングホイール
各メーター類
ベダル類
シフトレバーはステアリングコラム右側で、パーキングブレーキスイッチがダッシュボードにある
ステアリングホイールの左側にヘッドライトスイッチ等がある
ナビゲーションなどの画面は中央上部にある。横にワイドな画面
画面は閉じることもできる
画面横にあるアナログ時計。ゴーストの車名入り
ナビゲーション等の操作はセンターコンソールのダイヤルで行う
オーディオの操作もこの画面で行う
センターコンソールにあるダイヤル。操作方法はBMWのiDriveと同様
車高調節スイッチ
エアコンの吹き出しの下に並ぶボタンはオーディオなどの操作ボタン、CDの挿入口も用意される
エアコンの操作ダイヤルやシートヒータースイッチなど
空調の操作ダイヤルのクローム部分も美しい輝きがある
センターコンソールのシャッターをスライドするとカップホルダーが出現
ダイヤルの後方にはアッシュトレイやシガーライターを装備する
アームレスト内には電話のハンドセットを収納できるスタンドがあるが、電話機の装備はない
アームレスト内にはDCソケットとオーディオのAUX入力、USBポートがある
ドアの内張り。クロームパーツをふんだんに使っている
パワーウインドーやミラーのリモコンもクロームの操作ボタン
フロントシート、ヘッドレストの「RR」ロゴはオプション
定員5名でリアは3名乗車だが、アームレストを倒してゆったりと乗車することが想定される
リアシート用の空調操作ダイヤル
フロントシートの背面に液晶モニターを装備し、オーディオ操作等が可能
オーディオ操作などのダイヤルはアームレストにある。シート調整ボタンやカップホルダーも引き出せるなど、非常に機能の詰まったアームレストだ
リアシートのオーディオ操作ダイヤル
リアのアームレスト内にも収納スペースがある
フロントドア内に傘の収納スペースがあり、専用の傘が収まる。傘の取っ手のクローム仕上げも車両と同様のしっかりとしたもの
オーバーヘッドコンソールの仕上げも抜かりなく、クロームパーツが上品に使われている
トランクスペース
トランクリッドの内張りにも十分な厚みがあるカーペットが貼られる。英国車に多い内部からトランクリッドを開くための蓄光性のハンドルが用意される
トランク内には工具のほか、応急処置用の包帯などを装備する

(正田拓也/Photo:安田 剛)