【2014ジュネーブショー】
マツダは次期「デミオ」を想定した「跳(HAZUMI)」をワールドプレミア
搭載エンジンの直列4気筒1.5リッターのディーゼルも初披露
(2014/3/7 19:25)
マツダは、ジュネーブショーにて次期「デミオ」を示唆する次世代のコンパクトカーコンセプト「マツダ跳(HAZUMI)」を初公開した。
マツダは2010年から「魂動(こどう)-Soul of Motion」というデザインテーマに基づき、共通した躍動感のあるデザインをラインアップするモデルに与えてきた。2011年のジュネーブショーでは後のCX-5となる「勢(MINAGI)」が発表され、同年の東京モーターショーではアテンザのベースとなった「雄(TAKERI)」が公開された。というように、まずはコンセプトカーとしてお披露目されることが恒例となっている。
デザインテーマとなっている「魂動(こどう)-Soul of Motion」をもとにしたモデルはCX-5、アテンザ、アクセラの3車種で、次に続くのが跳(HAZUMI)になる。勢(MINAGI)や雄(TAKERI)のデザインは、ほぼそのまま市販モデルに取り入れられたことを考えると、次期デミオも跳(HAZUMI)に近い姿で登場することが想像できる。
エクステリアデザインはアテンザ、アクセラ、CX-5と同様のシグネチャーウイングを配したグリルとライトまわりが特徴で、ひと目でマツダファミリーだということが分かる。また、インテリアはラウンドしたダッシュボードと単眼メーターを採用していて、シンプルながらスポーティさも感じることができる。アクセラから導入しているカーコネクティビティシステム「マツダコネクト」も取り入れられている。
公開されたボディーサイズだが、4070×1730mm×1450mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2585mmとなっている。現行デミオのボディーサイズが3900×1695mm×1475mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2490mmなので、やや大きくなる。オーバーハングをかなり切り詰めたデザインなので、この全長から短くなる可能性は少ないのかもしれない。
搭載エンジンの直列4気筒1.5リッターディーゼルもワールドプレミアだ。すでに国内でも使われているSKYACTIV-Dの直列4気筒2.2リッターエンジンと同様に、十分なトルク性能を持ちつつも、燃費性能や環境性能を高めている。CO2の排出量はわずか90g/km以下としており、NOx用の触媒を装備せずに欧州の規制となっているユーロ6に対応した。トランスミッションはSKYACTIV-Driveの6速AT。アイドリングストップのi-stopとエネルギー回生のi-ELOOPも採用している。
現行デミオは2007年から発売を始め、今年で8年目を迎える。コンパクトカーの販売期間として異例の長さになっているので、近いうちに実施されるフルモデルチェンジで、この跳(HAZUMI)の内外装とパワートレーンが採用されるはずだ。