【2014ジュネーブショー】
メルセデス・ベンツ、流麗なスタイリングの「Sクラスクーペ」を世界初公開
プレミアム感を増した新型「Vクラス」も登場
(2014/3/21 00:00)
メルセデス・ベンツは、ジュネーブショーで現行「CLクラス」の後継となる新型「Sクラスクーペ」のワールドプレミアを行った。
Sクラスクーペは、2013年のフランクフルトショーでコンセプトモデルが発表されていて、その後の東京モーターショーにも「コンセプト Sクラスクーペ」として出展されていたので、ご覧になった人もいるはず。
初公開となったSクラスクーペは、ホイールや車高などに違いがあるものの、コンセプトモデルとほぼ同様のデザインで市販モデルとなった。ボディーサイズは5027×1899×1411mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2945mm。特徴的なのは流麗なクーペフォルム。ウエストラインを高くとり、上下幅を狭めたウインドーを採用するなど見る者を圧倒するスタイリングを持っている。ヘッドライトはフルLED化されていて、デイライトとウインカーには47個のスワロフスキーが使われた。デイライトに17個を使い、残りの30個はウインカーに装備されている。
機能性で注目すべきは、乗り心地やボディーのロールとピッチングを制御する「マジック・ボディ・コントロール」。2013年に登場した新型Sクラスにも採用されている技術で、フロントガラス上部に内蔵するステレオマルチパーパスカメラが最大15m先の路面の凹凸を検知。検知した状態とドライバーの操縦状態を合わせて、4輪それぞれのダンパーの減衰力をコントロールする。これにより、ロールやピッチングなどを抑制し、フラットライドを実現するという。
公開されたモデルはS500クーペで、エンジンはV型8気筒4.7リッターツインターボ。最高出力は455HPで、最大トルクは700Nmとなっている。
Sクラスクーペとともにショーデビューを飾ったのが新型「Vクラス」。1月末にミュンヘンですでに発表されていたが、モーターショーでの公開は今回が初めてとなる。
3代目になった新型Vクラスは「新しいMPVの基軸となるモデル」といい、これまでの利便性に加えて、より高いプレミアム性を追求している。
ボディータイプはコンパクト、ロング、エクストラロングの3タイプが用意され、コンパクトの全長が4985mm、エクストラロングの全長が5370mm。ホイールベースはコンパクトとロングが同様で、エクストラロングは延長されている。
搭載エンジンはすべて直列4気筒2.1リッターディーゼルだが、最高出力と最大トルクが異なる「V200 CDI」「V220 CDI」「V250 BlueTEC」の3バリエーションに分かれる。
新型Vクラスは5月から発売を開始するとしており、ドイツ国内での販売価格はV200 CDIが4万2900ユーロ、V220 CDIが4万3911ユーロ、V250 BlueTECが4万9183ユーロとなっている。