東京オートサロン2015

レクサス、デビューしたばかりのRC Fベースのコンセプトカー2台を展示

ブースでは“エンジンサウンド”をフィーチャーした独特の世界観を表現

2015年1月9日~11日開催

異彩を放つレクサスブース

 東ホールにあるレクサスのブースは、外からはほとんど中が見えない独特の構造。一歩その中に入ると、独特の雰囲気に驚くことになる。白で統一されたブースには「RC F GT3 concept」「RC F CCS concept」と名付けられた2台のコンセプトカーが置かれているが、前車の周囲には数多くのヘッドフォンが吊り下げられているのだ。

 このヘッドフォンはソースが異なる2タイプが用意されており、1つは富士スピードウェイを走るRC F GT3 conceptの走行音、もう1つはオランダ出身のアーティスト「SICK INDIVIDUALS」がサンプリングした走行音をベースにしたオリジナル曲を聴くことができるようになっている。

2種類のヘッドフォンで走行音やそれをベースにしたEDM(Electronic Dance Music)が楽しめる

 クルマについても触れておくと、RC F GT3 conceptはFIA公認の国際レース規格であるGT3のホモロゲーション獲得を目指して開発中のモデルで、2015年から各チームに供給できる体制を整えるとしている。

RC F GT3 conceptのまわりにはヘッドフォンが吊り下げられている
2000mmまで広げられたボディーは迫力満点
リアには巨大なウイングがそびえる。下部のディフューザー形状もレース車両ならではの迫力ある造形

RC F GT3 conceptスペック
全長:4705mm
全幅:2000mm
全高:1270mm
車両重量:1250kg
ホイールベース:2730mm
エンジン:V型8気筒
最高出力:397kW(540PS)以上

 RC F CCS conceptは「IS」に用意されていた「IS-F CCS-R」のRC版と言えるモデル。“CCS”は“Circuit Club Sport”の略で、サーキットを楽しく走るためのモデルというイメージになる。RC FをベースにCFRP製のエアロパーツやボディー補強パーツ、チタン製の排気系、専用のサスペンション、20インチのタイヤ&アルミホイールなどが装着されている。

エクステリアはフロント、サイド、リアに装着されたCFRP製のスポイラーが特長
エンジンルームにはCFRP製のエンジンコンパートメントブレースが装着される
ブース壁面にRC F CCS conceptの装着パーツが描かれている

RC F CCS conceptスペック
全長:4705mm
全幅:1850mm
全高:1390mm
ホイールベース:2730mm
エンジン:V型8気筒4968cc
タイヤ:255/30 ZR20(フロント)、275/30 ZR20(リア)
ブレーキ:ブレンボ製6ピストンモノブロックキャリパー/14.9インチローター(フロント)、ブレンボ製4ピストンモノブロックキャリパー/13.5インチローター(リア)

安田 剛