ニュース
レクサス、新型レースカー「RC F GT3コンセプト」をジュネーブショーで公開
トヨタは2ペダルMTの新型ミッション搭載の「アイゴ」をワールドプレミア
(2014/3/18 00:00)
トヨタ自動車は、1月に開催されたデトロイトショーで初公開した「レクサス RC F」をベースとしたレースカー「レクサス RC F GT3 Concept(コンセプト)」のワールドプレミアをジュネーブショーで実施した。
RC F GT3 コンセプトは、日本のSUPER GT GT300クラスのほか、FIA 世界耐久選手権(WEC)、ブランパン耐久シリーズなど多くの自動車レースで採用されている「FIA GT3規定」に沿って開発されたレース車両のコンセプトカー。欧州の自動車メーカーをはじめ、日産自動車やゼネラル モーターズ(GM)などさまざまなメーカーが開発を行っているこのGT3カテゴリーに、レクサスが車両を供給することになる。
RC F GT3 コンセプトのボディーサイズは、4705×2000×1270mm(全長×全幅×全高)で、車両重量は1250kgとなっている。搭載されるエンジンは、RC FのV型8気筒をベースとしていて、最高出力は540PS以上を発生する。2014年中はテスト走行を行ない、FIAが定めるGT3のホモロゲーションを取得するために車両開発を進める。そのため、レースシーンに登場するのは2015年以降で、各レースチームに供給していくスケジュールとなっている。
また、市販モデルでは、レクサス RCのスポーツモデルとなる「RC 350“F SPORT”」が初公開された。RC 350“F SPORT”は、Fの文字が浮かぶ専用スピンドルグリルをRC Fから継承。グリル上部のシンプルなメッシュパターンが、下側に向かうにつれてF字型を形成するデザインになっている。
足まわりには専用にチューニングされたサスペンションを装備。ダンパーの減衰力を電子制御する「NAVI・AI-AVS(Adaptive Variable Suspension system)」により、路面状況やドライバーの操作状態に応じた乗り心地と操作性を最適化する。さらに4輪の切れ角を最適制御する「LDH(Lexus Dynamic Handling system)」も採用されていて、車速やステアリング操作によるタイヤの切れ角を自動的に制御。中高速域での卓越した俊敏さと走行安定性を実現している。
新開発の「X-SHIFT」を搭載した新型「アイゴ」をワールドプレミア
一方、トヨタブランドでは欧州戦略車となる新型「アイゴ」のワールドプレミアを行なっている。
アイゴは欧州生産されるAセグメントのコンパクトカー。2005年から初代モデルの販売が始まり、今回発表されたモデルは2代目となる。
ボディーサイズは3455×1615×1460mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2340mm。先代モデルより全長が40mmほど伸びているが、そのほかのサイズは変わっていない。エンジンは直列3気筒 1.0リッターガソリン。最高出力は69PS/6000rpm、最大トルクは95Nm/4300rpmとなっている。
このエンジンと組み合わされるトランスミッションは5速MTのほか、新規に用意された「X-SHIFT」から選択できる。X-SHIFTはクラッチレスのマニュアルトランスミッション。走行モードは、イージーモードの「E」と、マニュアルモードの「M」が選択可能で、どちらもATのようなフィーリングで操作できるという。燃料消費量は省燃費性の高いECOバージョンで3.9L/100km。
新型アイゴは、先代と同様にトヨタとPSAグループの共同開発車となっており、プジョーからは「108」、シトロエンからは「C1」として販売される。