フランクフルトショー 2017

【フランクフルトショー 2017】ちょっと写真で見る「MINI Electric Concept」

2017年9月12日(現地時間)発表

BMWの記者会見でワールドプレミアされた「MINI Electric Concept」

 独BMWは、ドイツ フランクフルト市で開催されている2017年フランクフルトモーターショー(プレスデー:9月12日~13日、一般公開日:9月16日~24日)の初日にあたる9月12日(現地時間)、同社ブースで記者会見を開催し、EVのコンセプトカーなどを公開した。

 この記事では、その記者会見でワールドプレミアされたBMW傘下のブランドMINIのEV(電気自動車)となる「MINI Electric Concept」を写真でレポートする。

MINIの本格的なEVをイメージしたMINI Electric Concept

 MINI Electric Conceptは、2008年にBMWが開発して実証実験に利用してきたMINIのEV「MINI E」に次ぐモデルとなる。MINI Eの実証実験データは、BMWのEV「i3」の開発にも役立てられているということで、今回発表されたMINI Electric Conceptにはそのi3の技術が応用されるという。MINIは今年の春に、PHV(プラグインハイブリッド)となる「MINI Cooper S E Countryman ALL4」を発表しており、MINI Electric Conceptはその先にある本格的な市販用EVをイメージしたコンセプトカーになる。

MINIブースに展示されていたPHVのMINI Cooper S E Countryman

 その外観はMINIの伝統とも言えるデザインを踏襲しており、誰が見てもMINIだと思えるスタイリングになっている。ただ、コンセプトカーということでちょっとデザイナーの遊びと思える部分もあり、例えばテールランプはイギリス国旗をイメージしたデザインになっており、MINI発祥の地であるイギリスをリスペクトしたデザインになっている。

 また、フロントグリルも特徴的で、ボディカラーと同色のグリルだが黄色のアクセントが入っている。BMWによれば、特徴あるフロントなどの空力パーツや19インチのホイールカバーなどは、3Dプリンターを使ってグラスファイバーで造形されているとのことだ。

 なお、今回のコンセプトモデルでは、航続距離やパワーユニットの性能などは公開されていない。

MINI Electric Conceptのフロント部分
特徴的なフロントグリル
フロントバンパーの下部にはMINI Electric Conceptの文字が
左側面
右側面
サイドスポイラー
フロントとリヤのタイヤ。ホイールは19インチ。ホイールカバーは3Dプリンターで作られているという
リアセクション。イギリス国旗を意識したテールランプがお洒落。なお、BMWは3ドアのMINI EVを2019年からオックスフォード工場で製造することを明らかにしている

笠原一輝