イベントレポート

ランボルギーニ、限定3台のスーパースポーツ「ヴェネーノ」をワールドプレミア

ヴェネーノ
2013年3月7日~17日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

 今年で創立50周年を迎えるアウトモビリ・ランボルギーニ。ジュネーブモーターショーに用意したのは、その50周年を記念した世界限定3台というスペシャルモデル「Veneno(ヴェネーノ)」。

 エンジンは、750PSの最高出力を発生するV型12気筒 6.5リッターを搭載しており、7速ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)のトランスミッションを介し、4輪を駆動。0-100km/h加速はわずか2.8秒で、最高速は355km/hをマークする。

 エクステリアのデザインは、レーシングカーの技術がそのまま活かされている。最適な空力特性を得るために複雑な造形となっているフロントやリアセクションを始め、フロア下でも積極的にダウンフォースを得られる設計とした。特徴的なエンジンルームからリアウイングにつながるシャークフィンは、ヨー角によってダウンフォースを高めるほか、リアセクションの安定性やブレーキングの効果を高める役割を持つ。

 シャシーを始め、多くのパーツをカーボンファイバーで作ることによって大幅な軽量化を施していて、車重は1450kg。同じV12エンジンを搭載する「アヴェンタドール」に対して125kgも軽量化していることになる。

 エクステリアデザインやスペック、使用する素材などすべてがスペシャルなヴェネーノは、税別で300万ユーロというプライスタグが付けられている。だが、3台はすでに購入者が決まっているそうで、市場に出回ることはないようだ。

ランボルギーニの50周年記念モデルとなる「ヴェネーノ」。ホイールはフロント20インチ、リア21インチを装着。サスペンションはレーシングカー譲りのプッシュロッド式を採用している
ステアリング裏に装備されるパドルシフトはカーボンファイバー製。シートはランボルギーニの特許素材であるフォージドコンポジットにより製作される

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。