【北京モーターショー2012】
VWグループナイトでランボルギーニのSUV「URUS」が登場!

グループの各メーカーから多数のワールドプレミアカーが公開

VWグループナイトの会場となった「Water Cube(水立方)」。北京オリンピックの水泳競技で使われたことで知られる

2012年4月23日~5月2日
中国 北京市 中国国際展覧中心



 世界各地で行われるモーターショーの前夜祭として恒例となっている「フォルクスワーゲングループナイト」が、北京モーターショーのプレスデー前日となる4月22日(現地時間)に開催された。

 会場となったのは、北京オリンピックの水泳競技で使用された「Water Cube(水立方)」。フォルクスワーゲングループは北京オリンピックの公式スポンサーとなっていたこともあり、北京オリンピックに由縁のある、この会場が選ばれたようだ。

 水泳会場ということもあり、車両が通るステージの横はプールになっていて、シンクロナイズドスイミングのパフォーマンスや「水」をテーマとした演出が多く用いられた。VWグループのいずれのブランドも同様に言えることだが、中国市場は毎年右肩上がりで販売台数を伸ばしていて、VWブランド単体としてはドイツ国内とほぼ同量の販売台数を中国で記録している。

 それだけ重要となる中国市場だけに、北京モーターショーには各ブランドとも量産モデルやコンセプトカーのワールドプレミアを始め、多くの出展車が用意されていることが予想される。その一部の注目車両が、フォルクスワーゲンナイトでは公開された。

シンクロを含めたパフォーマー達がお披露目される車両を引き立てる

 登場車両の中でもっとも注目を浴びたのが、かねてから噂されていたランボルギーニのSUV「URUS(ウルス)」がステージに現れたときだった。「URUS」はランボルギーニブランドが送り出すニューレンジとなるSUVモデルで、ランボルギーニブランドからリリースされるだけあって、ピークパワーは600PSを発揮すると言う。

 また、SUVながら全高は1660mmに抑えられており、プロポーションやフロント、リアまわりなど、どのSUVとも似つかないランボルギーニオリジナルとなっている。シャシーには軽量化を目的にカーボンファイバーが多用され、ハンドリングもシャープでランボルギーニファンを納得させられるものと言う。

パフォーマーの中から登場したランボルギーニ「URUS」
CEOのステファン・ヴィンケルマン氏によってURUSの詳細が語られる

 また、フォルクスワーゲンからは、ザ・ビートルベースの電気自動車(EV)「E BUGSTER」のオープントップが登場。3月のジュネーブモーターショーではハードトップを被せた状態だったので、オープンの姿は初のお披露目となる。

ザ・ビートルベースのEV「E BUGSTER」

 ポルシェからは「カイエンGTS」が公開された。カイエンのトップレンジとなるGTSは、優れたドライビング性能やシャープな乗り味、パワフルさを強調したモデル。GTSの公開とともに登壇した往年のレーシングドライバーであるジャッキー・イクスは、「カイエンGTSは、真のスポーツカーでありながら毎日快適に乗れるクルマでもある。パワフルでダイナミックなハンドリングは、ポルシェのスポーツモデルと言える」と、実際にドライブした際の様子を話していた。

ロスマンズカラーの911パリダカ車両とともに登場したポルシェCEOマティアス・ミューラーとジャッキー・イクス
ポルシェカイエンGTS

 アウディからは、「Q3」の派生モデルとなるコンセプトカーが登場。よりオフロードをイメージしていてアクティブな用途にも使えるとともに、アウディらしいハンドリング性能を持ち合わせている。

 そのほか、ベントレーの「コンチネンタルGT V8」、ブガッティ「ヴェイロン16.4グランスポーツ VITESSE」などが登場した。

アウディQ3の派生型コンセプト
ベントレーコンチネンタルGT V8
ブガッティ ヴェイロン16.4グランスポーツ VITESSE
セアト イビサコンセプト

 明日からプレスデーが始まる北京モーターショーでは、輸入車メーカー、国産車メーカーともに多くのワールドプレミアモデルの用意が予想される。フォルクスワーゲンナイトで発表されたクルマも含め、詳細はプレスデーリポートを参照していただきたい。

(真鍋裕行)
2012年 4月 23日