2013フランクフルトショー
フランクフルトショーのキックオフイベント「フォルクスワーゲングループナイト」開催
ポルシェは「918スパイダー」をワールドプレミア
(2013/9/11 13:54)
モーターショーの前夜祭として毎回開催される「フォルクスワーゲングループナイト」。フランクフルトショーの開幕前夜となる9月9日も、フランクフルト近郊のフラポートアリーナで同イベントが開催された。
フォルクスワーゲングループは現在、2輪のドゥカティ、トラックのスカーニアを含めて12のメーカーを数える。全メーカーのラインナップは合わせると280モデル、生産台数も800万台を超えて、自動車メーカーのアライアンスとして一大勢力を築いている。
好調な業績を維持するために、フォルクスワーゲングループの会長Drヴィンター・コルン氏は「常にクリエイティブなモデルを作り続け、電気自動車などの分野でも主導権を握れるように技術革新や新たなモデルの導入を惜しまない」と語っていた。
今回のフォルクスワーゲングループナイトでは、ヴィンター・コルン氏の言葉どおりに新たなパワートレーンを搭載した新型車やコンセプトカーが初公開されている。
もっとも注目を浴びた1台は、やはりポルシェのニューモデル。911の発売から50周年となる記念の年にワールドプレミアされたのは、ハイパフォーマンスハイブリッドカーの「918スパイダー」。3つのパワーユニットで発生する最高出力は880PS以上でありながら、3L/100kmという省燃費性も併せ持つ次世代のスーパースポーツ。「eパワー」と呼ばれるEV走行も選択でき、16~32kmならば電気モーターの駆動力のみで走行可能。
918スパイダーとともにトピックとなりそうなのが、アウディが初公開した「ナヌーク・クワトロ・コンセプト」。フォルクスワーゲングループに参画したイタルデザインがエクステリアデザインを仕立て、アウディのクワトロユニットとV10 TDIのエンジンをミッドシップに搭載。5.0リッター V型10気筒エンジンは、最高出力が544HP、最大トルクが1000Nmという超ハイスペックな仕様となる。
また、フォルクスワーゲンはゴルフ7をベースとした「ゴルフスポーツバン」と、商用部門からe up!のカーゴタイプとなる「e.load up!」をお披露目した。ゴルフスポーツバンは、GTIのDNAを受け継ぐためスポーツという名が付けられたという。ボディーサイズはゴルフ7に対して全長が83mm長い4338mmとなる。
e.load up!は、ライトコマーシャルビークルという名称を持つモデル。駆動力はモーターのみのピュアEVで、都市内で小さな荷物を運ぶ移動手段に使うことを想定しているそうだ。
フォルクスワーゲングループナイトでは、翌日からのモーターショーに先駆けて注目のモデルをお披露目していたが、モーターショーでもさらなるニューモデルやワールドプレミアが用意されているので、今後のレポートに注目してもらいたい。