アウディ、東京豊洲地区に国内最大の「Audi 豊洲」をオープン
「アウディターミナル」コンセプトに基づく国内最大のショールーム

Audi 豊洲
11月4日発表会開催



  アウディ ジャパンは、アウディの新しいCI(コーポレートアイデンティティ)「アウディターミナル」に基づく、国内最大級のショールーム「Audi 豊洲」を東京都江東区豊洲に開設し、そのオープニングイベントを11月4日夜に同ショールームで開催した。

  東京都江東区豊洲は近年再開発が進み、大型マンションや高級マンションの建設ラッシュが進行中の地区で、東京都の中でも人口増加率の高いところとなっている。その豊洲地区に、国内最大級のショールームを設けることで、近隣地区のみならず、銀座地区や晴海地区などを商圏として取り込んでいきたいとのこと。

  発表会では、ドイツのAudi本社からマーケティング セールス担当の取締役であるペーター・シュヴァルツェンバウアー氏らが来日し、このAudi豊洲にかける意気込みが強く感じられた。

アウディ ジャパン販売株式会社代表取締役社長の三嶌博氏。大規模ショールームの開設で、大きく発展しつつある豊洲地区を含めた近隣地区へのお客様サービスの向上が目的であるとのことAudi本社から来日した、マーケティング セールス担当取締役ペーター・シュヴァルツェンバウアー氏。アウディターミナルやアウディ全体の取り組みについて語ったアウディの世界販売台数。2008年は1月から10月までで84万4000台ほどをすでに販売。Audiの目標である年間100万台の販売台数達成が目前であるとのこと
アウディの車種ラインナップの一覧。今後40車種ほどに拡大していくと言い、そのためにもこれからのアウディにはアウディターミナルコンセプトを持つ、大規模ショールームがますます必要になると語った大都市圏への出店を想定し、サーキットのバンクをイメージした曲線デザインを建築に取り入れる。車両展示エリアと、お客様と接する場所であるカスタマーゾーンをデザイン的に区分するなどの特徴を持つアウディターミナル。アウディの考えるさまざまな要素がショールームデザインとして具現化されているアウディターミナルコンセプトに基づいたショールームは今後世界各国へ展開していくと言う。これはアウディの販売が好調で、なおかつ今後車種も増えていき、従来よりも大面積の展示スペースが必要となるためとのこと
Audi S8の前で、ペーター・シュヴァルツェンバウアー氏から三嶌博氏に、Audi 豊洲の建築模型が手渡された。独特のデザイン哲学とテクノロジーでプレミアムブランドとしての地位を築いたアウディだが、ショールームに関しても統一されたコンセプトでの展開を行っていくことで、その特別な地位を強化していくコンセプトの策定からかかわり、Audi 豊洲をはじめ世界各国のアウディターミナルコンセプトに基づくショールームのデザインを行っているオールマン サットラー ワップナー建築事務所のマークス・オールマン氏オールマン氏が披露した、コンセプトを具現化したショールームのデザイン画
ショールームに盛り込まれている各種コンセプトの関連図ショールームの外壁はハニカム状の金属材で彩られる。もちろんAudi 豊洲も同様の外装デザイン。これはラジエーターなどをイメージしたものであると言うすでに開設されているミュンヘン(ドイツ)のアウディショールーム
今後クウェートに開設予定のアウディショールーム。コンプレックスと書かれているとおり、商業施設との複合施設になる予定ニューヨーク(アメリカ)に開設予定のショールーム。各都市の特色を盛り込んだデザインで作られているとのこと

  Audi 豊洲は、総床面積2557m2のショールームで、1階は12台が展示可能な新車展示エリアやお客さんとの相談エリア、2階がアウディ認定中古車センターと、「Audi Cafe」と名付けられたカフェエリア。屋上が駐車スペースや中古車の展示スペースとなっている。さらに、地下1階が自動車の整備、調整などを行う作業エリアとなっており、12ベイ(12台)の作業スペースを確保している。車検対応もされており、速度計の調整、ライトの光軸調整などの設備も設けられている。各種の整備設備は、アウディが10月に開設した「アウディサービスセンター南東京」と同様の最新のものが取り入れられ、アウディ購入者に対してハイレベルのサービスを提供していく。

ショールーム1階に設けられたカスタマーエリア。ユーザーとの相談などを明るい雰囲気のもと行えるダイレクトレセプションを行えるデスク。ダイレクトレセプションとは、ユーザーが実際に持ち込んだ車両を見つつ、整備や修理などの相談をすることだ。車両の細かい部分まで実際に見られるため、ユーザーは納得の行くまでアウディからの説明を受けることができるダイレクトレセプションエリアにはこのようにカージャッキが備え付けられ、車両の下部まで見ることができる。カージャッキ下部もシールドされ、誤って人が落ちるなどの事故がないよう配慮されている
地下1階のサービスワークショップエリア。12ベイ用意されており、12台のアウディ車をメンテナンスできるホイールアライメントを調整するためジャッキアップされていた。ホイールに取り付けられているのが反射板で、この反射板に光を投射し、その反射角度で各種アライメントを計測・調整していくアライメントの計測装置。上方のアームから光が投射され先ほどの反射板からの光を計測する
手前にあるのが車検対応設備。ライトの光軸調整や速度計の調整が行える機器が設置されている速度計などの調整を行う部分。アウディは4WD車両が多いため、ローラーも4WD対応のものとなっている

 

URL
アウディジャパン株式会社
http://www.audi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.audi.co.jp/audi/jp/jp2/Information/news/News_in_2008/PR_08_112.html
Audi 豊洲
http://www.audi.co.jp/audi/jp/jp2/dealer_map/Region_4/Dealer_63855.html
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081016_37937.html

(編集部:谷川 潔)
2008年11月5日