首都高、10号晴海線で結婚式＆「首都高スカイウォークin晴海」を開催
開通前のヴァージンロードで2人の第1歩を

開通前の首都高本線上で結婚式を挙げたカップル。7組の応募の中から選ばれた

1月25日開催
2月11日開通

湾岸線から分岐する形で10号晴海線は開通する。分岐部となるのが東雲JCT

　首都高速道路は1月24日、開通前の10号晴海線と豊洲入口を一般に公開し、高速道路上での結婚式も開催した。結婚式は一般からの公募によるもので、事前に7組の応募があり、埼玉県越谷市に住むカップルが当選した。

　首都高の10号晴海線は、すでに記事などで伝えているように、2月11日開通する首都高の最新路線。将来的には首都高湾岸線と東京都道304号（晴海通り）までを結ぶ予定で、湾岸線と10号晴海線をつなぐ東雲JCT（ジャンクション）と豊洲出入口が2月11日に開通する。

　今回開催された公開結婚式「晴海ヴァージンロード・ウェディング」と本線上を歩ける「首都高スカイウォークin晴海」は、その開通を記念したもので、結婚式は事前の一般公募、スカイウォークは一般公開という形で行われた。

■JCTの合流部が結婚式会場に
　結婚式の会場となったのは、晴海方面に向かう東雲JCTの合流部。湾岸線から10号晴海線に向かうと、この東雲JCTで合流し豊洲ICを下りていく。2人が出会いそして1つになって進んでいく場所ということでこの場が選ばれたそうだ。また、首都高史上初めてとなる高速道路上の結婚式については、豊洲入口からもほど近い「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」との共催により実現した。

　東雲JCTの合流部にカーペットが敷かれ、親族・友人が着席。始めに新郎が首都高の道路パトロールカーに乗って湾岸線・臨海副都心側から入場。そして新婦が湾岸線・新木場側から同様に入場してくるのを出迎えた。無事、東雲JCT上で出会えた2人は、親族・友人、そして多数の報道陣に見守られる中、結婚の誓い、結婚証明書への署名、指輪の交換、そして誓いのキスをすませ開通前の高速道路上で結婚をした。

　結婚後の気持ちはと聞かれた新郎は「この空と同じくよい気分です」と真っ青な空を見上げながら答え、新婦も「同じ気持ちです」とのこと。高速道路上での結婚式をすることについて家族からは驚きがあったものの、「昔から突飛なことをすることが多かったので」と語り、特別な結婚式が行えたことを喜んでいた。

東雲JCT上の結婚式会場。奥の湾岸線から手前の10号晴海線豊洲出口に向かう下り線に設置された

会場を湾岸線方向から見たところ。赤いカーペットが敷かれ、両脇には首都高の職員が立って、新郎新婦の到着を待つ

新郎は千葉方向から10号晴海線に向かう分岐路を通って現れた

首都高の道路パトロールカーから降り立つ新郎

新婦はお台場方向から10号晴海線に向かう分岐路から登場

カーペットの上で新婦が降り立つのを待つ新郎

新婦も首都高の道路パトロールカーから降車

新郎のエスコートによって宣誓台へと向かう新婦

未開通の高速道路上で結婚の誓いを述べる新郎新婦

結婚指輪の交換も行われた

お約束の誓いのキス

多くの報道陣に取り囲まれインタビューに答える新郎新婦。「ドライブでこの場所を通ったら必ず結婚式を思い出すだろう」と新郎は語った

■中見快晴の中行われた「首都高スカイウォークin晴海」出し
　メインイベントとなる「首都高スカイウォークin晴海」は、10時から16時まで開催。豊洲出口から上り東雲JCT近くに設けられている避難路を通って反対車線に移動。豊洲入口から出るという経路になっていた。高速道路本線上でスタンプラリーが開催され、各所にあるスタンプを押していくと記念品もらえるという趣向。

　本線上では、10号線に用いられた道路技術や首都高の車両、パトロールカー、電気自動車などの展示が行われており、スカイウォークに訪れた人がそれらを興味深く眺めていたのも印象的。豊洲出入口はゆりかもめの新豊洲駅に近いため、電車が着くたびに多くのお客さんがスカイウォークに向かって行く。2月11日には開通し、よほどのことがない限り歩けなくなる場所だけに、快晴の日曜日の首都高散歩を思い思いに楽しんでいた。

手前が豊洲入口で奥が豊洲出口。スカイウォークは、奥の出口から上って手前の入口から出る

豊洲出口を上っていくとスカイウォークの横断幕がお出迎え

横断幕が掲示されていたゲートの裏には（本来こちらが表）、一般道への交通標識もすでに取り付けられている

ゲートを通過して上っていくと、イベントスタッフからスタンプラリー用の台紙を手渡される

東京地方は土曜日には雪が舞うほどの天気であったが、日曜日には散歩日和の快晴となった

豊洲出入口のビューポイントと名付けられた場所。一般道にある「木遣り橋」のちょうと真上にあたる

ビューポイントからの眺め。左が湾岸線方面（南）、右が晴海方面（北）。お台場の観覧車や富士山、東京タワーまでもが見える。首都高のスタッフによると夜景も美しいそうだ

東雲JCTの看板の下では、多くの人が記念写真を撮影していた。高速道路のアイコンも新しいものになっている

避難路を使って上り線と下り線を移動する。写真は上り線の避難路

避難路を移動中。これもめったにできない体験

高速道路上から避難路を見てみた。東雲JCTの周囲にはまだ開発中のところが多く、空き地が数多く見られる

一般道路上から避難路を見たところ。東雲JCTの構造もよく分かる。奥が湾岸線で、左が豊洲入口からの上り線、右が豊洲入口への下り線

上り線上に設けられた豊洲料金所

開通前のため料金所各部もじっくり見ることができる

ETC監視カメラ

ETC搭載車両の検知器

車両重量取り締まり装置の解説。料金所にはこのような仕組みが埋め込まれている

ETC機器のシステム構成解説

「晴海線建設コーナー」と表示されたエリア。10号晴海線建設の際に用いられた技術などが展示されていた

多くの人が立ち止まって見ていた高機能舗装の展示。左の写真が一般の舗装でなかなか水が浸透しない。中央が高機能舗装で、水がどんどん通過し下にたまっていく。右の写真は実際の舗装面

RX-8のパトカーも展示。子供であれば実際に中に乗ることもできていた。運転席は楽しそうだが、リアシートには乗りたくない車ではある

首都高の作業車も多数展示

東京電力や東京ガスは、燃料電池車両や電気自動車を展示

首都高のイベントだけにホメパトことTOKYO SMART DRIVER GT-Rも登場

「カードを確認」「レーンを確認」「徐行（ジョコウ）を確認」でカレージョ。Mr.ETCと並ぶ首都高の2大スター

豊洲入口の路側壁にはこのような注意書きも表示してあった

 

■URL
首都高速道路株式会社
http://www.shutoko.jp/
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（編集部：谷川 潔）
2009年1月26日