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チャデモ急速充電器、日本国内6000基超え。志賀会長「感慨深い」

チャデモ協議会は一般社団法人に移行

2016年6月1日 開催

CHAdeMO(チャデモ)協議会 会長の志賀俊之氏

 CHAdeMO(チャデモ)協議会は6月1日、東京都内で「チャデモ協議会第6回総会」を開催。総会では、チャデモの充電器が日米欧を中心にグローバルで1万基を超え、日本国内においては6000基を超えたことや、CHAdeMO協議会が非営利団体の一般社団法人に移行することなどが報告された。

総会のようす

 チャデモ急速充電器設置箇所数が、日本国内で6486基、グローバルでは11432基になったことに、チャデモ協議会 会長の志賀俊之氏は「日本国内では政府や経済産業省の応援もあって6000基を超えるようになった。自宅に充電設備を持たない方にもドライブを楽しめるようになったかなと、感慨深い」などと感想を話した。

 また、一般社団法人に移行することについて、志賀氏は「これだけグローバルに活動している団体が法人格をもっていなかったので、チャデモ協議会として法人格を持つことがいいだろうと考えた。国際的にも法人格を持つことで団体としての信用も増す、さらにコーポレート・ガバナンスも透明性や厳格性もでてくる」との考えを示した。

 今後、チャデモ協議会における活動について、志賀氏は「電気自動車も大容量バッテリーを搭載するようになって進化している。それに合わせた進化した技術標準も必要になってくる。それから、我々は認証検定を行なっていますが、世界中のチャデモが同じ規格で安全に稼働していくために厳格な認定制度をとっている。チャデモは日米欧だけでなく新興国を含めて拡大しているので、きちんと認定検定を受けたチャデモが普及していくことが、国際化という意味でひとつのケースとなっていく」と話した。

 さらに、「また、クルマの進化だけでなくV2Xというクルマに貯めた電力が家やグリッドと繋がることで、チャデモはクルマに電気を充電する機能だけでなく、クルマから電気を取り出して家やグリッドに電力を戻す機能もあり、ここの発展が大きくなってくるので、その辺の技術標準が必要となってくる。徐々にチャデモ協議会としての活動も広がっていく」との考えを示した。

【お詫びと訂正】記事初出時、志賀会長の発言で「感慨深い」を「考え深い」と誤記しました。お詫びして訂正させていただきます。