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ダイハツ、「タント」のバックステー破損でユーザーの負傷事案が発生

対象モデルは2007年12月~2013年9月に生産された約80万台

2016年7月20日 発表

不具合の対象箇所

 ダイハツ工業は7月20日、7月中旬に軽乗用車「タント」の2009年モデルでバックドアステーが破損。操作中のユーザーが負傷する事案が発生したことを受け、当該車種のユーザーにバックドアを使用しないよう告知している。対象となるのは2007年12月~2013年9月に製作されたタントの約80万台。ダイハツでは監督官庁である国土交通省とも協議の上、リコールの届け出に向けて早急に作業を進めているが、事案の重大性を鑑みて不具合内容の告知を先行して行なった。

 不具合の内容は7月14日に日産自動車が発表した「セレナ」での負傷事案と同様で、ガス封入式のバックドアステー外筒のエンドキャップ部に施された塗装が不適切で、早期に腐食するものがある。そのままの状態で使用を続けると腐食が進行し、封入されたガスによって外筒が破損。バックドアステーが飛び出すおそれがあるというもの。

 ダイハツでは可能な限り早い段階でリコールの届け出を出す意向だが、実際には4月14日に国土交通省に届け出が行なわれた日産のリコールでも、交換部品の準備に時間がかかったことで負傷事案につながっていることから、新たに約80万台がリコール対象となることで不具合の解消にはある程度の期間が必要になる見通しだ。対象となるタントのオーナーには、リコールの届け出後にリコールの案内を送付するとのこと。