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【鈴鹿8耐】決勝レース前半、21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMがトップ
MuSASHi RT HARC-PRO.のニッキー・ヘイデンは途中ストップ、リタイアへ
2016年7月31日 17:52
- 2016年7月31日 決勝開催
「2016 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第39回大会」(鈴鹿8耐)の決勝レースが、7月31日11時30分にスタートした。ここでは、スタートからのレース前半の模様をダイジェストでお伝えする。
スタート~1時間。7周目、5号車F.C.C. TSR Hondaエガーター選手がまさかの転倒
ホームストレートのピット側に寄せて並べられたマシンに、グランドスタンド側のコースサイドからライダーが駆け寄り、飛び乗っていくル・マン式のスタート方式で、鈴鹿8耐決勝レースは幕を開けた。
ポールポジションは2連覇の期待がかかる21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAM。スタートライダーは中須賀克行選手が務めた。昨年はスタート時に手間取り、遅れを取った中須賀選手だったが、この日は無難にスタートするも他車に先行を許す。1コーナー、ホールショットを決めたのは17号車 Team KAGAYAMA(清成龍一選手)だった。
オープニングラップもそのまま17号車 Team KAGAYAMAが獲り、2番手以降は5号車 F.C.C. TSR Honda、12号車 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEと続く。やや出遅れた21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMだったが、2周目、3周目でそれぞれ1台ずつ追い抜き、トップの17号車Team KAGAYAMAにぴたりと付ける。
7周目、3番手を走行していた5号車F.C.C. TSR Honda(ドミニク・エガーター選手)が激しく転倒。なんとか再スタートするもダメージが大きく、ピットイン。その後20分かけて修復を終え、その時点でトップからおよそ10周のビハインドを負った状況でコースに復帰した。
トップの17号車 Team KAGAYAMAのパワーが出ているのか、2番手の21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMが燃費を考え抑えているのか、しばらくの間両車のポジションは変わらず。しかし、18周目、ペースをまったく上げられなくなってきた17号車にしびれを切らすような形で、21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMがシケインの飛び込みで簡単にパスしていった。
27周目に17号車 Team KAGAYAMAがピットインするも、ピット作業時にスタンドを引っかける部分が破損したためか、タイヤ交換に手間取りタイムロス。大きく順位を落としてしまった。その直後、28周目に21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMがピットインし、こちらはスムーズに作業を終えてアレックス・ローズ選手に交代していった。
1時間経過時点でトップは21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAM、2番手 634号車 MuSASHi RT HARC-PRO.、3番手 12号車 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE。
1~3時間半。今度は634号車 MuSASHi RT HARC-PRO.のニッキー・ヘイデン選手にトラブル
21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMは唯一2分08秒台でラップし、2分09秒もしくは2分10秒台で走る2番手以下を徐々に突き放していく。
37周目に、5番手を走っていた104号車 TOHO Racingが転倒。この影響もあって、それまで地道に順位を挽回していた17号車 Team KAGAYAMAが5番手まで戻る。ところが、その後も着々と周回を重ねていたものの、スタートから1時間55分経過時、フロントタイヤにトラブルがありスローダウンしてしまう。
2時間経過直前から、各チーム2回目のピットインが始まる。2番手走行中の634号車 MuSASHi RT HARC-PRO.がピットインし、いよいよニッキー・ヘイデン選手にバトンタッチ。トップの21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAMもポル・エスパルガロ選手に交代する。
変化のなかったトップ3だが、2時間40分程度経過したところで動く。87号車 Team GREEN(レオン・ハスラム選手)が12号車 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE(芳賀紀行選手)をかわし、3番手へ。さらにその直後、2時間45分のところで2番手だった634号車 MuSASHi RT HARC-PRO.がトラブルのためか突如マシンストップ。トラックに乗せられてピットへ戻った。
3時間経過時点でトップは21号車 YAMAHA FACTORY RACING TEAM、2番手 87号車 Team GREEN、3番手 12号車 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE。
80ラップを超えたところで、上位チームは3回目のピットインを迎える。ここまで一度もペースカーが投入されていないこともあり、ちょうど1時間ごとに給油・タイヤ交換・ライダー交代のためのピットインタイミングとなっている。ただ、転倒台数は23台と、非常に多い。
3時間28分のところで、トラブルによってピットインしていた634号車 MuSASHi RT HARC-PRO.がリタイアを宣言した。