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日産、リオデジャネイロで100%EV「ニッサン ブレードグライダー」のプロトタイプを初公開

オリンピックで試乗車などに

2016年8月5日 発表

100%EV「ニッサン ブレードグライダー」

 日産自動車は8月5日、2013年の東京モーターショーで発表したコンセプトカー、「ニッサン ブレードグライダー」のプロトタイプモデルを、オリンピック開催地となっているブラジルのリオデジャネイロで初公開した。

 100%EV(電気自動車)として開発したブレードグライダーは、技術面で提携したWilliams Advanced Engineeringが開発したバッテリー・モーター技術を動力源とし、最高速は190km/h。走り出しから5秒もかからずに100km/hに到達するという。後輪は、左右のタイヤに設置した130kWの電気モーターにより駆動する。

 各モーターの出力は130kWだが、システムとしての最高出力は200kW(268HP)。最大トルクは707Nmになる。

 また、被駆動車輪に伝わるトルクをコントロールするためのシステムを搭載し、ハンドリングを大幅に向上。アンダーステア時に、より大きいトルクを自動的に外側の駆動輪に送り込むことで、アンダーステアを抑制することができるとしている。同システムは、「off」「agile」「drift」の3つのモードを用意する。

 電池は5つのモジュールから構成された220kWのリチウムイオンバッテリー。同車のバッテリー・モーター用に特別に開発したクーリングシステムを搭載している。

 日産は、2台のブレードグライダーをリオに持ち込み、1台はオリンピック・パーク内に常設展示、もう1台はメディアやVIPの試乗に使用する予定という。

 ボディサイズは、4300×1850×1300mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2800mm。車重は1300kg。