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【メディア4耐 2016】Car Watchチームは「ニコ生」「YouTube Live」を実施

「空間光学ブレ補正機能」を持つソニー製アクションカム「FDR-X3000R」を車載カメラに採用

2016年9月3日 開催

 9月3日に筑波サーキット(茨城県下妻市)でマツダ「ロードスター」のワンメイクレースとして開催される「第27回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」(以下、メディア4耐)。数多くの自動車メディアが参戦するこのメディア4耐に、Car Watchチームも64号車として参戦する。

 昨年の成績は“ガス欠”でリタイアという成績だったが、2016年は“やっぱり1度はベスト10”という目標を達成するべく、じっくりと準備中だ。

2015年の生中継映像。ラップタイム表示などと合わせてピット映像をお届け

 成績は今ひとつ(ふたつか?)の64号車 Car Watchチームが2015年に取り組んだのは現地からの“生配信”。これまでもWeb自動車媒体として現地からの記事配信を行なっていたが、昨年初めて「ニコニコ生放送のCar Watchチャンネル」「USTREAM」での生放送にチャレンジ。ソニー製のアクションカムをはじめ、複数のメーカーの複数の機種を用いて、車載映像×3、ピット映像×1という構成で映像配信を行なった。結果として1万名以上の方にメディア4耐でのCar Watchチームの奮戦状況を見ていただくことができた。

車載カメラによるドライバー映像
夜のフロントカメラ映像

 昨年は編集部にあるアクションカムをかき集めて車載映像を作り出していたが、その際に問題として発覚したのが複数の種類のアクションカムを映像として用いた場合、機種ごとに映像のエンコード時間が異なること。1台のカメラで撮影しているときには気にならないこの差が、生配信では大きな問題となり、リアカメラとフロントカメラに同じクルマが映っていたりというような状況が出現する。

ガス欠でリタイア時のニコ生の声援。2016年はガス欠なくゴールできるよう努力します

 そこで今回は、アクションカムの機種をソニー製アクションカム「FDR-X3000R」に統一。このアクションカムは、2016年6月20日に発表、6月24日に発売されたばかりの新機種で、ニュースリリースには「ソニーは、レンズユニットを新たに開発することで、アクションカムに『空間光学ブレ補正』機能を初めて搭載し、動きの激しいブレを抑えて高精細な4K(3840×2160)動画を撮影できる」と書いてある。レビューそのものは、僚誌AV Watchの記事「小寺信良の週刊 Electric Zooma! 第763回 ソニーにしかできない、空間光学ブレ補正アクションカムがすごい」を読んでいただきたいが、最新スペックのアクションカムであり、空間光学ブレ補正が4時間耐久レースでどのように働くかは興味があるところ。

空間光学ブレ補正機能を装備するソニーの最新アクションカム「FDR-X3000R」。これを車載用カメラとして3台設置。昨年以上の高品質な映像を届けるべく、最新デバイスの導入を図った。ぜひ生中継でご覧いただきたい

 映像送り出し回線の帯域が狭いため、リアルタイムに4Kの映像を送り出すことはできないが、元々のカメラの性能も上がっているため、昼間の走行映像および4時間耐久レースならではの夜間の映像も、より鮮明な形でお届けができると思う。もちろん、本来の目的であるカメラごとの送り出し映像の遅延時間も統一でき、できる限り違和感のない生配信ができると考えている(アクションカム1台ごとに回線用意する必要があるため、回線遅延の問題は残っている。どの程度遅延が起きるかはベストエフォート回線のため予測不能)。

 ソニー製アクションカム「FDR-X3000R」は、フロントカメラ、リアカメラ、ドライバーカメラの3台を用意。そのほか、ピット全景映像に同じくソニー製アクションカムのHD対応モデル「HDR-AS300R」を投入。さらにハンディカムを携えた現地リポーターも準備中だ。

 さらにさらに、今年は筑波サーキットが監視カメラをデジタル伝送可能な新型に取り替えており、筑波サーキットのご厚意でその監視カメラの映像を使わせてもらえることになった。これら多数の映像を、レノボ製のパソコンを複数台用いてエンコード。ラップタイム映像を含め、それらをスイッチャーで1つの映像にさらにエンコードして「ニコ生」「YouTube Live」で生配信していく。昨年は、この最後の送り出し部分も回線が細かったため映像配信が安定しなかったが、この部分にも工夫してより高品質な映像配信を行なえる見込みだ。

 昨年は映像を送り出すだけで精一杯だった64号車 Car Watchチームだが、今年は昨年のノウハウを活かし、生中継を行なうCar Watchピットにロードスターの開発者であり、メディア4耐にもドライバーとして参加している山本氏などさまざまなゲストをお呼びして出演いただく予定だ。そのほか豪華なゲスト出演(そもそも、他チームのメディア4耐の参加ドライバーは豪華)も適宜交渉していく予定だ。

 放送開始は、9月3日の早朝から不定期にテスト配信を実施。予選なども実施されるため、詳しい放送スケジュールは決まり次第別途お知らせする。

 メディア4耐ではさまざまな催しが用意されており、できれば現地でレースを観戦していただきたいが、立地や時間の都合の問題で現地に行けない人も多いだろう。土曜日となるが、お時間のある方は「ニコニコ生放送のCar Watchチャンネル」「YouTube LiveのCar Watchチャンネル」で、64号車 Car Watchチームの奮戦をご覧になっていただければと思う。「ニコ生」であればコメントでの応援をお願いしたいし(ゲスト出演中は質問も受け付ける予定)、「YouTube Live」であれば会員登録も不要のため、気軽にご覧いただけると思う。