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三菱自動車、エアバッグの不具合で「デリカ D:5」など5車種計10万480台をリコール

同時にテールゲートガススプリングの不具合で「RVR」計3万2100台をリコール

2016年11月24日 発表

助手席エアバッグ装置に不具合があるとして「デリカ D:5」「パジェロ」「ランサー」「i(アイ)」「i-MiEV」の5車種、計10万480台をリコール

 三菱自動車工業は11月24日、助手席エアバッグ装置に不具合があるとして「デリカ D:5」「パジェロ」「ランサー」「i(アイ)」「i-MiEV」の5車種、計10万480台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車種の生産期間は2006年8月23日~2011年12月28日。

 不具合は、助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切。温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあるため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがある。

 改善対策として、全車両、エアバッグインフレーターまたはエアバッグモジュールを対策品と交換する。なお、交換用部品の準備に時間を要することから、部品が供給できない場合には、暫定措置として助手席用エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザー部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示する。

「RVR」のテールゲートガススプリングに不具合

テールゲートガススプリングに不具合があるとして「RVR」計3万2100台をリコール

 また、同日テールゲートガススプリングに不具合があるとして「RVR」計3万2100台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車種の生産期間は2010年2月8日~2016年5月12日。

 不具合は、テールゲートのガス封入式スプリングにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、外筒が錆びるものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると錆が進行し、外筒が膨らみエンドキャップが割れ、最悪の場合、テールゲートを開く際に外筒が破裂し、周囲の人が負傷するおそれがある。

 改善対策として、全車両の当該ガススプリングを対策品と交換する。