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グッドイヤー、コンセプトタイヤ「Eagle-360」がタイム誌「2016年ベスト発明品」に

シボレー「ボルト」や自動で靴紐が締まるスニーカーなど25点の1つに選出

2016年11月25日 発表

コンセプトタイヤ「Eagle-360」紹介ムービー(3分12秒)
グッドイヤーのコンセプトタイヤ「Eagle-360」

 日本グッドイヤーは11月25日、ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーのコンセプトタイヤ「Eagle-360」がタイム誌が選定する「2016年ベスト発明品」に選ばれたと発表した。

 Eagle-360は既存のタイヤとは異なる球体のコンセプトタイヤ。タイヤと車両の接点に磁気浮揚方式を採用して、すべての方向に移動できる多方向性で隙間のない駐車場や市街地の狭い道路といった限られたスペースに対応し、物理的に接続されていないことでスムーズで静かな乗り心地を実現。さらに運転者と同乗者の安全性も向上するとしている。

Eagle-360は磁気浮揚方式で車両とつながり、すべての方向に移動できる特異な性能を発揮する

 タイム誌では技術分野担当編集者が「世界をよりよく、よりスマートに、ときとしてより楽しくしてくれる発明品」を「ベスト発明品」として選出しており、2016年はグッドイヤーのEagle-360のほか、「バーチャル・リアリティ対応ヘッドセット」「自動で靴ひもが締まるスニーカー」「テスラとソーラーシティが共同開発した屋根用タイル一体型ソーラーパネル」「シボレーの電気自動車 ボルト」など25点が選ばれている。

 この発表のなかで、グッドイヤー 主席技術担当者 ジョー・ゼコスキー氏は「自動運転車にて、ドライバーの操作場面が徐々に少なくなり、運転への介入機会が減少していくなか、車体と路面をつなぐタイヤの役割はますます重要になります。そんな未来において、グッドイヤーのコンセプトタイヤは2つの役割を担っています。既存概念にとらわれない自由な発想を形にして、次世代のテクノロジーを検証することです」。

「Eagle-360は未来を見据えたコンセプトタイヤではありますが、グッドイヤーのイノベーション戦略のエッセンスを象徴するタイヤであり、グッドイヤーが見据えるスマートで安全なモビリティを表現するタイヤなのです」とコメントしている。