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米グッドイヤー、大豆油をコンパウンドに使用する新たなタイヤ技術の開発に成功
大豆油の使用で柔軟性を維持し、グリップ性能の維持や強化を実現
2017年9月5日 16:46
- 2017年8月29日(現地時間)発表
米ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーは8月29日(現地時間)、アメリカの大豆振興団体(USB:United Soybean Board)の支援を得て、タイヤの原料に大豆油を使用する新しいタイヤ技術を開発することに成功したと発表した。
USBから開発資金の援助を得て行なわれたグッドイヤーの取り組みでは、ゴムのコンパウンドに大豆油を使用することで、気温が変動する状況でもコンパウンドの柔軟性を維持。この新たなゴム化合物をタイヤに使うことで、タイヤにとって重要な要素となるグリップ性能の維持や強化を実現して、ドライ路面やウェット路面、冬季などにおけるタイヤの性能が向上する。
また、グッドイヤーによる試験では、大豆油を使用したコンパウンドはタイヤの製造で使用されるシリカ化合物との混合がさらに容易になり、生産効率が向上してエネルギー消費を低減することも期待できるとする。
今回、グッドイヤーではタイヤ生産で初めて大豆油の商業的利用に着手したが、このほかにも同社は米の籾殻に由来するシリカを利用したり、消費者向けタイヤにカーボンファイバーの「DuPont Kevlar」を採用。大豆油の商業的利用は新たなグッドイヤーの最新の技術革新に向けた取り組みの1つしている。
今回の発表のなかで、ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー グローバルマテリアルサイエンス部門ディレクターであるEric Mizner氏は「グッドイヤーにとって、技術革新とは消費者の需要に応える高品質のタイヤを開発し、新技術によるソリューションを提供し続ける原動力です」と述べている。