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ホンダ、東南アジアで2輪車シェアリングを試験導入
2輪車配車サービス運営のグラブと協業の検討開始
2016年12月12日 12:49
- 2016年12月12日 発表
本田技研工業は12月12日、東南アジアで2輪車の配車サービス「GrabBike」を運営するシンガポールのグラブ(Grab Inc.)と、11月22日に東南アジアで2輪車シェアリング領域における協業を検討する旨の覚書を締結したと発表した。
協業では、グラブがモビリティシェアリングビジネスで培ってきた知見と、ホンダが持つ2輪車のラインアップや販売網、サービスなどのリソースを活用して、東南アジアでの試験的な取り組みを通してシェアリング領域での新しい移動サービスの実現を目指すという。
具体的には、今後グラブとの協業を通じて、ホンダ独自のテレマティクス技術などを活用して都市部での渋滞緩和への取り組みを進めるほか、環境性能の高い2輪車を採用することにより、CO2排出量のさらなる低減に向けた活動を進めていく。さらに、ホンダの交通教育のノウハウや施設を活用し、2輪ドライバーの安全意識の向上などにも取り組んでいくとしている。
本田技研工業 取締役 執行役員 青山真二氏は「モビリティ産業が大きく構造変化していく中で、現在世界で急速に広がっている『シェアリングエコノミー』は移動そのものの概念を広げる可能性を有しています。今回のグラブとの協業では、東南アジアの渋滞緩和などをはじめとした社会課題の解決という共通の目的のもと、さらなる“安心・安全・便利"な商品・サービスをお客様にお届けすべく、検討を進めていきます」とコメント。
Grab Inc.社長 ミン・マー氏は「世界一の2輪車メーカーであるホンダとの協業により、急速に増加する東南アジアのGrabBikeユーザーの皆様に、持続可能で効率的な移動サービスを提供できることを非常にうれしく思います。今後も長期的なホンダとの協業により、革新的な移動手段を提供していきます」と述べた。