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トヨタとダイハツ、新興国小型車カンパニーを発足

2017年1月1日付。Chairmanにダイハツ取締役社長の三井正則氏

2016年12月15日 発表

 トヨタ自動車とダイハツ工業は12月15日、2017年1月1日付で新興国小型車カンパニーを正式発足すると発表した。同カンパニーのChairmanにはダイハツ取締役社長の三井正則氏、Presidentにトヨタ常務役員の小寺信也氏が就任する。

 カンパニー内には「新興国小型車商品・事業企画部」「新興国小型車製品企画部」「新興国小型車品質企画部」の3部を設置。また、「トヨタ モーター アジア パシフィック エンジニアリング アンド マニュファクチャリング(TMAP-EM)」の名称を「トヨタ ダイハツ エンジニアリング アンド マニュファクチャリング(TDEM)」に変更して同カンパニーに属する事業体とした。

 トヨタとダイハツの両社にまたがる新興国小型車商品・事業企画部は、新興国におけるトヨタブランド車のラインナップや全体戦略の立案など、商品・事業全般に関する企画業務を行なう。

 新興国向け小型車の製品開発は、基本、ダイハツが担当。カンパニー内の新興国小型車製品企画部と新興国小型車品質企画部が、トヨタブランド車としての最終的な開発・品質責任を担う。

 また、従来、TMAP-EMは、トヨタの現地生産車種の開発、調達、生産準備支援機能を果たしてきたが、同カンパニー設置にあたり、ダイハツ主体の新興国向けの小型車づくりを支援する機能も担うことになる。

 両社によると、新興国を第一に考えて従来の常識やルールに捉われることのない新たな仕事の進め方を構築し、ダイハツの良品廉価なものづくりをベースとした競争力のある「もっといいクルマ」を市場に投入していくとしている。

 なお、2017年1月より社内の新たな体制を順次整えていく。

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