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マセラティ、「グランルッソ」「グランスポーツ」の設定や先進安全技術を装備した新型「クアトロポルテ」発表会

ラグジュアリー性を高めた「グランルッソ」、スポーツ性を強調した「グランスポーツ」

2017年1月16日 発売

1206万円~1946万円

新型「クアトロポルテ」とマセラティ ジャパン株式会社 代表取締役 グイド・ジョバネッリ氏

 マセラティ ジャパンは1月16日、「グランルッソ」「グランスポーツ」の2つのトリム設定や先進安全技術を搭載した新型「クアトロポルテ」を発売した。価格は1206万円~1946万円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
QuattroporteV型6気筒 3.0リッターツインターボ(最高出力350PS)8速AT2WD(FR)12,060,000円
Quattroporte GranLusso13,340,000円
Quattroporte SV型6気筒 3.0リッターツインターボ(最高出力410PS)14,060,000円
Quattroporte S GranLusso15,340,000円
Quattroporte S GranSport15,340,000円
Quattroporte SQ44WD15,090,000円
Quattroporte SQ4 GranLusso16,370,000円
Quattroporte SQ4 GranSport16,370,000円
Quattroporte GTS GranLussoV型8気筒 3.8リッターツインターボ2WD(FR)19,460,000円
Quattroporte GTS GranSport19,460,000円

 同日開催された新型クアトロポルテ発表会で、マセラティ ジャパン 代表取締役 グイド・ジョバネッリ氏は、「クアトロポルテは長い歴史を持つモデル。新しいクアトロポルテも、マセラティならではパッション、パフォーマンス、素晴らしいスタイルを引き継いだ」と仕上がりに自信を示した。

 また、ジョバネッリ氏は日本国内1000万円以上の輸入車市場が2013年の販売台数1万2297台から2016年に1万8887台になったことについて触れ「マセラティも好調で、2013年の476台から2016年の販売台数は1318台になった」と報告。「2016年に導入したレヴァンテは155台を販売し、2017年も350台のバックオーダーを抱えており、2017年は2016年を超える実績を残せると確信している」と2017年への意気込みを示した。

エンジンはマセラティとフェラーリの共同開発

 新型クアトロポルテのモデルラインアップは、V型6気筒を搭載する最高出力350PSの「クアトロポルテ」、同最高出力410PSの「クアトロポルテ S」とその4WDモデルの「クアトロポルテ SQ4」。V型8気筒を搭載する最上級モデルで最高出力530PSの「クアトロポルテ GTS」。

 クアトロポルテに搭載されるV型6気筒 3.0リッターツインターボエンジンは、最高出力350PS(257kW)、最大トルク500Nm/1750-4500rpmを発生。0-100km/h加速は5.6秒で、最高速は267km/hに達する。(クアトロポルテ Sとクアトロポルテ SQ4は最高出力410PS、最大トルク550Nm/1750-5000rpm)

 フラグシップとなるクアトロポルテ GTSに搭載されるV型8気筒 3.8リッターツインターボエンジンは、最高出力390kW(530PS)/6800rpm、最大トルク650Nm/2000rpm-4000rpmを発生。0-100km/h加速4.7秒の性能を持つ。

 エンジンはいずれもマセラティとフェラーリの共同開発によるものでEuro 6規制に適合し、マラネッロのフェラーリのエンジン工場で製造される。トランスミッションは全車ZF製8速ATを搭載して「オート・ノーマル」「オート・スポーツ」「マニュアル・ノーマル」「マニュアル・スポーツ」「I.C.E.」と5つの専用のシフト・モードを用意する。

「グランルッソ」「グランスポーツ」2つのトリムを設定

マセラティ ジャパン株式会社 プロダクトマーケティングマネージャーの細川英祐氏

 また、新型クアトロポルテでは、ラグジュアリー性を高めた「グランルッソ」、スポーツ性を強調した「グランスポーツ」の2種類のトリム・オプションを設定した。

 発表会でトリム戦略について説明した、マセラティ ジャパン プロダクトマーケティングマネージャーの細川英祐氏は「従来4車種であったものがトリム戦略により10車種となり、より細かなお客様のニーズに対応することができました」と紹介。

 グランルッソについて細川氏は「ハイレベルなラグジュアリー感や、イタリアの職人によるクラフトマンシップを感じられる素材をあしらいました。エクステリアでは専用設計のフロントバンパー、ボディ同色のロアパーツ、インチアップされた20インチホイールなど、足下のドレスアップパーツを標準装備。インテリアではトリムパネルやステアリングをウッドで仕上げるなど快適装備を標準装備しました。また、耐久性の高いシルクをシート素材に使うなど、エルメネジルド・ゼニアがマセラティのために仕立てています」などと紹介した。

インチアップされた20インチホイールなどを装着する「グランルッソ」
エルメネジルド・ゼニアが仕立てたインテリアを採用する「グランルッソ」

 一方、グランスポーツについて細川氏は「マセラティのヘリテージを感じさせるスポーティでリジッドな雰囲気を醸し出すトリム。専用設計のフロントグリルやフロントバンパーを採用するとともに、フロントグリルのトライデントなどにマセラティのブランドカラーであるブルーを配したのが特徴。インテリアではスポーツステアリング、ブラックピアノのパネル、スポーツペダルやシフトパドルなどスポーティーなコンテンツを標準装備。専用設計のスポーツシートも標準装備しました」などと紹介した。

専用設計のフロントグリルやフロントバンパーを採用するクアトロポルテ「グランスポーツ」
クアトロポルテ「グランスポーツ」
クアトロポルテ「グランスポーツ」

 そのほか新型クアトロポルテの特徴として、ドライバーの安全運転をサポートする「アドバンスド・ドライバー・アシスタント・システム」を搭載。「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」「レーン・デパーチャー・ワーニング(LDW)」「フォワード・コリジョン・ワーニング(FCW)」「オートメーテッド・エマージェンシー・ブレーキ(AEB)」「ブラインド・スポット・アラート」「リア・クロス・パス」などを装備。

 また、新世代の「リア・ビュー・カメラ」を全車に装備、車両後方の様子を表示。車両を真上から見ているかのような映像で車両の周囲360度を確認できるサラウンド・ビュー・カメラ・システムをオプションで用意することなどが紹介された。