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ベクター、LinuxベースのECUに対応する「Flash Bootloader」
主要自動車メーカーなどで用いられる組み込みLinuxシステムをカバー
2017年2月9日 17:10
- 2017年2月7日 発表
ベクター・ジャパンは2月7日、ベクターのベーシックソフトウェア製品に LinuxベースのECUに対応する「Flash Bootloader(フラッシュブートローダー)」が追加されたと発表した。
Flash BootloaderはECUリプログラミングのためのソフトウェアで、CANを皮切りに、現在ではLIN、FlexRay、MOST、Ethernetなどのバスシステムで使用されている。
今回、Flash Bootloaderは、従来型ECUやAUTOSAR準拠のECUに対応するとともに、LinuxをはじめとするPOSIX互換のオペレーティングシステムもサポートするようになった。フラッシュツールとの通信は、ISO 13400-2に準拠したEthernet(DoIP)を介して、自動車メーカー固有のダウンロード仕様に従って行なわれる。
Flash Bootloaderは「ブートローダー」「フラッシュドライバー」「フラッシュスクリプト」のコンポーネントから構成される。ブートローダーはLinuxランタイム環境を基盤としているため、ソフトウェアをファイルベースでダウンロードすることが可能。また、開発中、量産時、サービス時のいずれにおいてもソフトウェアをセクション単位で更新でき、作業の大幅な効率化と時間の短縮にも有効とした。さらに、機密の車両データが格納されているECUを効果的に保護するセキュリティーオプションも用意する。
Flash Bootloaderは主要自動車メーカーと自動車分野で一般に用いられる組み込みLinuxシステムをカバーし、必要に応じてPOSIX互換の他のオペレーティングシステムにも使用できるとしている。