ニュース

トヨタ、AUTOSARベーシックソフトウェア推奨ベンダーの1社にベクターを選定

「MICROSAR」を使用してトヨタ車向けにECU開発が可能に

2017年2月15日 発表

 ベクター・ジャパンは2月15日、トヨタ自動車がAUTOSARベーシックソフトウェア(AUTOSAR BSW)の推奨ベンダーの1社としてベクターを選定したと発表した。

 これにより、トヨタ車向けの次世代ECU開発を行なうサプライヤーは、ベクターのAUTOSAR BSW「MICROSAR」を使用してECU開発を行なうことができるようになるとしている。

 ベクターはこれまでもトヨタの仕様に対応したCAN通信の組込ソフトウェアを提供するとともに、トヨタが次世代の通信仕様を策定する際にもこれまで培ったAUTOSARに関するノウハウを発揮して仕様策定に貢献するなどの実績が評価された。

 MICROSARは、既に数多くの国内外の自動車メーカーの量産開発に採用され、世界中で最も多く使用されているAUTOSAR BSW。また2016年には、AUTOSAR BSWとして世界で初めてASIL-D認証を取得。これにより、安全関連アプリケーション用にさらに高性能なECUを実装できるようになるとしている。

 ベクターはMICROSAR以外でも、ソフトウェアコンポーネントの設計ツール「DaVinci Developer」、AUTOSAR BSWとランタイム環境(RTE)の設定およびコード生成ツール「DaVinci Configurator Pro」などのAUTOSAR開発用ツールチェーンを有し、ベクターという単一のベンダーからAUTOSAR開発に関するトータルなソリューションを得ることができるという。