ニュース

伊ランボルギーニ、1150時間かけてレストアした「350GT」初公開

ランボルギーニ・ポロストリコが手掛けた4番目のフルレストアプロジェクト

2017年2月8日(現地時間)発表

クラシックカーの展示会「レトロモービル 2017」で初公開された、レストア部門「ランボルギーニ・ポロストリコ」が手掛けた「350GT」

 伊ランボルギーニは、2月8日~12日(現地時間)にフランス パリで行なわれたクラシックカーの展示会「レトロモービル 2017」で、レストア部門「ランボルギーニ・ポロストリコ」が手掛けた「350GT」を初公開した。

 同社は2016年に「ミウラ」発売50周年を記念し、新たなレストア部門「ランボルギーニ・ポロストリコ」を設立。今回の修復は、「ミウラ」「LM002」「カウンタック」に続くランボルギーニ・ポロストリコが手掛ける4番目のフルレストアプロジェクトとなる。

レストアで用いられたパーツや資料

 今回レストアしたのは、ランボルギーニが最初に製造した15台のうちの1台となるシャシー番号0121のモデル。修復作業ではオリジナルパーツが使用され、必要に応じて過去のサプライヤーを探し出して特注でパーツを再生産。車体と内装のレストアに1150時間、さらに機械系統や電気系統のチェックに780時間を要したという。

 車体の塗装はオリジナルの技法と同様の配合を用いたほか、内装のブラックレザーは伝統的な工法で一新。木製ハンドルやオリジナルのアクセル、クラッチ、ブレーキペダルは摩耗した部分を修復することで対応している。

12シリンダーの3464ccアルミニウム合金エンジンにZF製5段変速ギヤボックスを搭載する350GT。最高出力は270馬力を発生