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1月21日オープンの「ランボルギーニ神戸」でセレモニー開催。新型「アヴェンタドール S」サプライズ展示

アヴェンタドール Sの価格発表。4490万4433円

2017年1月21日 オープン

神戸元町の旧居留地内にオープンする「ランボルギーニ神戸」

 ランボルギーニ ジャパンは1月20日、翌日にオープンを控える「ランボルギーニ神戸」(兵庫県神戸市中央区)でオープニングセレモニーを開催した。この会場では、2016年12月19日(現地時間)に伊アウトモビリ・ランボルギーニが発表したばかりの新型「アヴェンタドール S」をサプライズ展示。展示は顧客向けのもので、日本での販売価格が4490万4433円であることが明らかにされた。

 JR元町駅から徒歩10分、阪神高速神戸線 京町ランプから5分の位置にある「ランボルギーニ神戸」は、伊ランボルギーニの最新CI(コーポレート・アイデンティティ)に基づいて作られた日本初のショールーム。最新のCIの導入により、標準仕様には含まれないカラーやレザー、アイテムの中から好みのものを自由に選び、組み合わせることで個性的な仕様に仕立てることが可能なカスタマイズプログラム「アド・ペルソナム」のコーナーが設けられたことがトピックになる。

 床面積は230m2を有し、3台の車両を展示できる。ランボルギーニとして東京(麻布、青山)、名古屋、大阪、福岡、広島に次ぐ7店舗目にあたるショールームで、近畿エリアでは2店舗目の正規ディーラーとなる。ショールームの運営は光岡自動車が行なう。

最新のCIに基づいて作られたカスタマイズプログラム「アド・ペルソナム」コーナー。各種ホイール、レザーのカラーラインアップが豊富に展示される
アパレルアイテムが用意されるのも最新CIに基づいたもの
新型「アヴェンタドール S」は世界各地のモーターショーでもまだ実車が登場していないモデル

 ショールームのオープニングを祝してサプライズ展示された新型「アヴェンタドール S」は、従来モデル「アヴェンタドール」から空力性能をはじめエンジンおよびラジエター冷却の向上を目的にフロントまわりのデザインを変更。また、リアまわりではブラックのディフューザーに垂直フィンを設定するとともに、可動式のアクティブリアウイングなどを搭載し、車両全体のバランスを最適化。これにより、アヴェンタドールからフロントのダウンフォースが130%、ダウンフォースの全体効率が50%(ウイングが最適な位置にある状態の場合)増加、低抗力での全体効率は400%以上増加したという。ボディサイズは4797×2030×1136mm(全長×全幅×全高。全幅はミラー部のぞく)、ホイールベースは2700mm。前後重量配分は43:57としている。

 新たに搭載された機構としては、ランボルギーニのシリーズ生産車として4輪ステアリングシステムを初採用。低速走行時はステアリングの舵角と逆方向にリアタイヤが動いて最小回転半径をコンパクトにする効果を生み出すほか、俊敏な走りを実現。高速走行時にはフロントタイヤと同じようにリアタイヤが動き、ホイールベースを拡大するような効果で車体を安定させる。

 自然吸気のV型12気筒6.5リッターエンジンではVVT(可変バルブタイミング)およびVIS(可変インテークシステム)の最適化を図るなどし、最高出力は従来から40HP増となる544kW(740HP)/8400rpm、最大トルクは690Nm/5500rpmを発生。これにシーケンシャルトランスミッション「7速ISR(インディペンデント・シフティングロッド)」を組み合わせ、4輪を駆動。0-100km/h加速2.9秒を実現するとともに、最高速350km/h以上を達成。

 また、アヴェンタドールから20%軽量化したエキゾーストシステムを採用するほか、アヴェンタドールと同様にエンジン効率の最適化を図るアイドリングストップシステム、シリンダー休止機構なども搭載している。

 このほかトラクション、ステアリング、サスペンションの挙動を変化させるドライビングモードでは、既存の「ストラーダ(快適性を重視した設定)」「スポルト(スポーティなドライビング)」「コルサ(サーキットで最大限のパフォーマンスを発揮)」に加えて、各種設定をドライバーの好みにカスタマイズできるモード「エゴ」を追加したのもトピックの1つになっている。

新型「アヴェンタドール S」のボディサイズは4797×2030×1136mm(全長×全幅×全高。全幅はミラー部のぞく)、ホイールベースは2700mm

販売絶好調のランボルギーニ、日本で7店舗目の正規ディーラー出展

株式会社光岡自動車・ランボルギーニ神戸 光岡章夫氏

 オープニングセレモニーには、光岡自動車・ランボルギーニ神戸 光岡章夫氏、アウトモビリ・ランボルギーニ アジア太平洋地区代表のアンドレア・バルディ氏、ランボルギーニ ジャパン カントリー・マネージャーのフランチェスコ・クレシ氏が出席。

 初めに挨拶を行なった光岡氏は、「1月から新しい店舗をオープンできたことを嬉しく思う。光岡自動車としては、(ランボルギーニとは)ブランドが違うが2月に福岡エリア、3月に茨城エリア、10月に北陸エリアに新店舗をオープンする。また、光岡ブランドとして年内に変わったクルマを出す予定で、現在製作中です」と、今年の出店予定について紹介するとともに、新型車を発表することを明らかにした。

アウトモビリ・ランボルギーニ アジア太平洋地区代表のアンドレア・バルディ氏

 次に登壇したアウトモビリ・ランボルギーニ アジア太平洋地区代表のアンドレア・バルディ氏は、ランボルギーニの歴史や今後の展開などについて説明を行ない、「我々はミウラやカウンタックなどを製作しつつ、世界的な企業へと発展してきた。スーパースポーツカーというセグメントのなかでも、我々はアヴェンタドール、ウラカンなどさまざまな製品を取りそろえている。さらに成長していくために、ランボルギーニ第3のモデルとして(SUVタイプの)『ウルス』を2018年に販売する予定」と述べるとともに、モデル拡大に伴い販売網の強化を図る必要があり、今回の「ランボルギーニ神戸」の出展もそのプランの一環であることを説明。

 ここで2016年の販売実績について触れ、2016年は前年の3245台から7%増となる3457台を販売し、6年連続で増加したことを報告。売上構成はEMEA(ヨーロッパ/中東/アフリカ)、アメリカ、アジア太平洋の3地域がそれぞれ全世界の売上の約3分の1を占めるバランス。単独市場として最大の市場は1041台を販売したアメリカで、これに日本、イギリス、ドイツ、カナダ、中東、中国が続く格好となる。

 そして、これらの販売で得た売上の20%以上を製品の研究開発に投資していることを報告するとともに、「ランボルギーニの投資分野でもう1つ重要なのがモータースポーツ分野で、レースから得た知見をブランドの戦略的資産にしている。また、歴史も大切にしていて、ヒストリックカーをオリジナルの状態で保つためにパーツが必要になるが、こうしたパーツのサプライも行なっている」と、一連の事業内容について説明を行なった。

アンドレア・バルディ氏が示したプレゼンテーション資料
ランボルギーニ ジャパン カントリー・マネージャーのフランチェスコ・クレシ氏

 また、ランボルギーニ ジャパン カントリー・マネージャーのフランチェスコ・クレシ氏は日本市場の概要について紹介を行ない、2016年は359台(193台がV10モデル、166台がV12モデル)を販売したことを報告。また、日本でのディーラーネットワークについては現時点で6店舗あり、1月21日にオープンする「ランボルギーニ神戸」とともに1月22日に「ランボルギーニ横浜」をオープンし、直近で計8店舗になることを発表。

「ランボルギーニ神戸」については「私たちは現在、世界で最新のCIの導入を進めている。アジアで最新CIが導入されるのはランボルギーニ神戸が初めてで、顧客の皆様は美しいショールームのなかで展示されるクルマをご覧いただくことはもとより、お客様のクルマをカスタマイズできる“アド・ペルソナム”コーナーなどでブランド体験ができる」と、その特徴について語っている。

フランチェスコ・クレシ氏のプレゼンテーション資料