2015ジュネーブショー

伊ランボルギーニ、スーパースポーツカーのDNAを受け継ぐ「アヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェ」を世界初公開

ピレリの名を冠した「アヴェンタドールLP700-4 ピレリエディション」もショーデビュー

2015年3月5日~15日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

 伊アウトモビリ・ランボルギーニは、ジュネーブモーターショーで新モデルとなる「アヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェ」を初披露した。

 スーパーヴェローチェは、ランボルギーニのスーパースポーツカーが代々受け継ぐDNA、優れた力学、抜群のドライビング精度といった本質をもっとも体現するモデルで、過去には「ムルシエラゴ」などにも導入されている。

 アヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェは、ベースとなるV型12気筒6.5リッターエンジンに新しい軽量排気システムを搭載。制御システムも変更することで、最高出力は552kW(750HP)/8400rpm、最大トルクは690Nm/5500rpmまで引き上げている。レブリミットも8500rpmまで向上させ、これらの結果として0-100km/h加速は2.8秒、最高速は350km/h以上をマークする。

 スーパーヴェローチェの特徴は軽量化にも見て取ることができ、軽量アルミニウムフレーム付きカーボンファイバー・モノコックを専用に生産。そのほかにもドアパネル、フェンダーをカーボン製に置き換えている。インテリアも同様で、スポーツバケットシートやドアパネルをカーボン化することにより、ベースとなる「アヴェンタドール」に対して重量を50kg削減し1525kgに抑えている。

 空力面の改良も特徴として挙げられ、開発の初期段階からデザイナーと空力の専門エンジニアがタッグを組み製作を行った。これにより、ベースとなるアヴェンタドールに比べダウンフォース量は170%とした。また、固定化された大型のリアウイングは、ドライビングスタイルによって3段階に切り替えられ、角度を変えることで空力バランスを15%の範囲で調整することが可能となっている。

 ランボルギーニの本質が大いに体感できるアヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェは、2015年の晩春よりデリバリーが始まり、価格は32万7190ユーロ(税別)となっている。

アヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェ。搭載するV型12気筒6.5リッターエンジンは最高出力552kW(750HP)/8400rpm、最大トルク690Nm/5500rpmを発生。0-100km/h加速2.8秒、最高速350km/h以上を誇る。ボディーサイズは4835×2030×1136mm(全長×全幅×全高)

 ランボルギーニのブースに置かれていたもう1台のアヴェンタドールが、「アヴェンタドールLP700-4 ピレリエディション」になる。2014年末に発表されていたが、ジュネーブがショーデビューとなるこのスペシャルシリーズには、50年以上の長期にわたりパートナーシップを結んでいるピレリの名が付けられている。

 ピレリエディションの特徴は、内外装のカラーやデザインにあり、外装色は2種類のツートンカラーが用意される。内装ではブラックのアルカンターラと革張りを採用し、コントラストカラーとして赤のステッチが入る。リミテッドエディションらしく「ピレリ・スペシャルシリーズ」のプレートも配置されている。

50年以上の長期にわたりパートナーシップを結んでいるピレリの名が冠された「アヴェンタドールLP700-4 ピレリエディション」
アヴェンタドールLP700-4 ピレリエディションでは、ブラックのアルカンターラと革張りを採用

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。