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伊ランボルギーニ、770HPのV12エンジンを搭載する「チェンテナリオ」初公開
価格は175万ユーロ。クーペ、ロードスター計40台はすでに完売
(2016/3/2 00:00)
- 2016年3月1日(現地時間)公開
- 175万ユーロ(税別)
伊ランボルギーニは3月1日(現地時間)、「第86回ジュネーブモーターショー2016」(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)で40台限定生産の「チェンテナリオ(Centenario)」を発表した。価格は175万ユーロ(税別)でボディタイプ別にクーペ20台、ロードスター20台を設定しているが、すでに全車売約済みとなっている。
チェンテナリオはランボルギーニの“ワンオフ戦略”で生み出され、自分たちが持つ高度なエンジニアリングと革新的なデザインを世界にアピールするモデルとなる。
排気量は不明ながら、搭載する自然吸気のV型12気筒エンジンは最高出力566kW(770HP)を発生。「インディペンデント・シフティング・ロッド(ISR)」ギヤボックスを採用するトランスミッションを介して4輪を駆動し、0-100km/h加速2.8秒、0-300km/h加速23.5秒、最高速350km/h以上という動力性能を発揮する。また、このエンジンは低回転から反応に優れ、エンジンスピードリミッターは8600rpmに設定。独特なエンジン音なども合わせて自然吸気エンジンならでは個性を披露するという。
モノコックをはじめ全ボディパーツ、車内のトリム類までカーボンファイバー製で仕上げたボディは乾燥重量1520kgを実現。770HPを発生するエンジンとの組み合わせにより、パワーウェイトレシオはわずか1.97kg/HPに抑えられている。
グロスカーボンファイバー仕上げのボディには、V型12気筒モデル専用としている「シザードアパネル」を設定。全高は1143mmに抑えられており、「斬新かつ刺激的なデザイン」を追求しながら高い空力特性を実現。また、ボディ後方には伸縮可能なリアウイングを採用。静止時から低速走行まではボディ側に収納されて美しいボディラインを保ち、車両の動的コンディションやドライバーが選択した走行モードに応じてダウンフォースを発生させるべく可動。リアウイングは最大150mmまでの伸展と最大15度まで回転が可能で、ハイパフォーマンス時における空力効率を最適化する。
足まわりでは、走行状況に合わせて後輪を操舵する「新ランボルギーニ・リアホイール・ステアリングシステム」を採用。低速走行時には後輪がステアリング角と反対方向に向いて実質的にホイールベースを削減。逆に高速走行時は後輪がステアリング角と同方向に向いて実質的にホイールベースを増加させる。これにより、低速走行時には方向転換などを敏速にこなして少ないステアリング操作で右左折したり、より小さい回転半径での方向転換を実現。高速走行時には安定性が高められ、車両応答性が最適化される。
また、「磁気粘性サスペンション」「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)」にはチェンテナリオのリアホイール・ステアリングシステム専用のチューニングが施され、最適な反応とドライバーに対するフィードバックを実現している。