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ベントレー、「コンチネンタル」に日本限定車「ムーンクラウド・エディション」

日本初のデュオトーン、黒に青の差し色の内装にて12台限定販売

2017年2月15日 発売

2410万円

ベントレー「コンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド・エディション」を囲んで。写真左から、ベントレーモーターズジャパン 代表 ティム・マッキンレイ氏、ベントレーモーターズリミテッド マリナー ヘッド・オブ・コマーシャル トレーシー・クランプ氏、ベントレーモーターズリミテッド マリナー ビスポーク・限定車 プロダクトマネージャー ジェイミー・スミス氏

 ベントレーモーターズジャパンは2月15日、「コンチネンタル GT V8 S」の日本限定となる特別限定車「ムーンクラウド・エディション(Mooncloud Edition)」の販売を発表した。販売台数は12台限定で、価格は2410万円。

津軽三味線の演奏とともに、コンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド・エディションがアンベール
ボディカラーは「Moonbeam(シルバー)」と「Onyx(黒)」のデュオトーン
コンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド・エディション

 コンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド・エディションは、ベントレーモーターズの特別注文部門「マリナー」が手がけている。マリナーはベントレーの限定車だけでなく、特注のビスポークなど、カスタマイズの要望に応じて世界で1つのクルマを作り上げる部門。

 主な特別装備として、「Moonbeam(シルバー)」と「Onyx(黒)」のデュオトーンのエクステリアをまとい、インテリアにベルーガインテリアとピアノブラックウッドパネル、助手席前に真珠白色にグレーを合わせたジオメトリック(幾何学)模様細工が施されている。また、アプローチランプにLEDで「Mulliner」文字が光って乗員を迎える。

 ほかにも、「Klein Blue(インターナショナル ・クライン・ブルーはフランスの現代芸術家イヴ・クラインが染料を作り特許を取得した色)」をインテリアの差し色として、シートやステアリングホイールのステッチ、ヘッドレストの「Mulliner」刺繍、オーバーマットやトランクカーペットのコントラストバインディングに使っている。また、ヒドン・デライトインテリアと呼ぶ内側に施される装飾にもKlein Blueがあしらわれ、これはアームレスト、クラフトウッドケース、グローブボックスリッドに使われている。

ダッシュボードにピアノブラックウッドパネル
シートにはKlein Blueのステッチが入る
ヘッドレストの「Mulliner」刺繍もKlein Blue
2ドアクーペながら後部座席もくつろげる広さ
ドアの内張にもKlein Blueのステッチ
助手席側にはモダンなジオメトリック模様細工
センターコンソール周辺。8インチタッチスクリーンを標準装備
上部中央のブライトリングの時計にも青の差し色
センターコンソールのエッジにもKlein Blueのステッチ
ヒドン・デライトインテリアと呼ぶ内側に施される装飾
メーターパネル。速度は340km/hまである
アプローチランプには「Mulliner」の文字
ペダル。オーバーマットにはコントラストバインディング

 エンジンは、独アウディと共同開発されたV型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ。最高出力389kW(528PS)/6000rpm、最大トルク680Nm/1700rpm。可変バルブタイミングシステム、気筒休止システムを装備。トランスミッションは8速ATで4輪を駆動。この組み合わせにて、0-100km/h加速は4.5秒、最高速は309km/hに達するハイパワーマシンとなっている。

21インチダークティントダイレクショナルホイール。サイズは275/35 ZR21。ピレリ P-ZERO
「BENTLEY」と書かれた赤いブレーキキャリパー
ヘッドライトまわり。LEDとのコンビネーション
楕円形のテールランプ
トランク内。カーペットにKlein Blueのコントラストバインディング
マフラーエンドも楕円形のデザイン
デュオトーンで特徴的なグリルがさらに目立つ
フロントのエンブレム
ドアミラーにLEDのウインカー
ドアエントリー時にドアミラー下にロゴマークを照射する
フロントタイヤ脇に「V8S」のエンブレム
フロントタイヤ脇にベントレー「B」フェンダーベント

マリナーの手がけたクラシックカーなども展示

 また、会場の周囲には現行モデルの「コンチネンタル GT スピード」「ミュルザンヌ スピード」、SUVモデルの「ベンテイガ」が展示されていた。

 ほかにも、発表会場にはマリナーの手がけたクラシックカー、1960年製「S2コンチネンタル スポーツサルーン By H.J.Mulliner」と1950年製「Mk Ⅵ スポーツサルーン By H.J.Mulliner」が展示されていた。

コンチネンタル GT スピード
ミュルザンヌ スピード
立体のフロントエンブレム
ベンテイガ
1960年製「S2コンチネンタル スポーツサルーン By H.J.Mulliner」
1950年製「Mk Ⅵ スポーツサルーン By H.J.Mulliner」

発表会で「ベンテイガ W12バージョン」の2017年中投入を予告

日本でのベントレーの販売は5年連続で売上増で好調に推移
ベントレーモーターズジャパン 代表 ティム・マッキンレイ氏

 発表会では、ベントレーモーターズジャパン 代表 ティム・マッキンレイ氏が登壇し、「ベントレーモーターズは2016年に世界で1万1023台販売。4年連続で1万台を突破しました。2015年に比べ9%伸びています。日本においては5年連続で売上を伸ばし、2016年の販売は434台。前年度比17.3%の伸びです。2016年9月に世界初のラグジュアリーSUV ベンテイガを日本で発売しました。とても好評で昨年85台を販売しています。ベンテイガのW12バージョンを2017年中に投入する予定です。2016年に名古屋と福岡にセールスとアフターセールスのリテールの新たな拠点を開設し、今年はもう2拠点追加します」と、日本での販売が好調に推移していることの報告と挨拶があった。

ベントレーモーターズリミテッド マリナー ヘッド・オブ・コマーシャル トレーシー・クランプ氏

 パーソナルオーダーメイド、限定車を担当する部門「マリナー」から、ベントレーモーターズリミテッド マリナー ヘッド・オブ・コマーシャル トレーシー・クランプ氏が登壇し、現在のマリナーの役割が、マリナー装備品、限定車、ビスポーク(特注品)、架装車を作ることであり、1559年(約450年前)に馬の鞍の製作事業を起源に、2002年にエリザベス2世の特注リムジンを作るなど、数々の歴史的なクルマを製作してきたことなどを紹介。2016年は200台を超えるクルマを納入、ベントレーの限定車もすべてマリナー事業部が担当していることを伝えた。

450年に渡るマリナーの歴史
マリナーの役割は4部門に分かれている
ベントレーモーターズリミテッド マリナー ビスポーク・限定車 プロダクトマネージャー ジェイミー・スミス氏

 続けて、同じマリナーからベントレーモーターズリミテッド マリナー ビスポーク・限定車 プロダクトマネージャー ジェイミー・スミス氏も登壇。マリナーの事例として、ビジネス向けの黒に青の差し色が入ったミュルザンヌ スピードや、釣りの装備すべてを収納できるフライフィッシング仕様のベンテイガ、細かな木のピースを組み合わせて絵などのデザインを作る木工細工、7機の飛行機でアクロバット飛行をするブライトリング・ジェットチーム向けの特別限定車などの紹介があった。

カナリア諸島のベンテイガの風景をモチーフに、モーターショー向けに作られた木工細工製作工程ムービー
フライフィッシング仕様のベンテイガ
7機の飛行機でアクロバット飛行をするブライトリング・ジェットチーム向けの特別限定車
ベントレーモーターズジャパン マーケティングPRマネージャー 横倉典氏

 最後に、ベントレーモーターズジャパン マーケティングPRマネージャー 横倉典氏から、今回発表のコンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド・エディションについての解説があり、「ムーンクラウド・エディションは、ブライトリング・ジェットチーム向け特別限定車から着想し、ディーラーからのリクエストによって作られた“月夜に映えるデュオトーン”の日本のみの限定車です。デュオトーンは日本では初になります。内装は黒に青い差し色を入れ、クラシックなパネルに貝を埋め込んだ現代的な幾何学模様のアート細工が入っていて、伝統と最先端が組み合わされた日本を表現できているのではないかと思います」などと紹介した。

天然石を楽しめるストーンパネルの仕上げ見本
レッドエンジェルスピンパネル仕上げ
ブライトリング・ジェットチーム向けの特別限定車の仕上げ
刺繍とステッチの見本
さまざまな表面仕上げの見本パネル
オリジナルのアパレルや小物の展示