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ルノー、“マルセイユの海”をイメージした専用ブルーの限定車「カングー クルール」

日本オリジナルボディカラーの限定車第6弾。計100台限定で6速MTと6速EDCの2種類

2017年3月2日 発売

247万円~259万円(100台限定)

新色「ブルーマルセイユM」をまとう100台限定の「カングー クルール」が3月2日に発売

 ルノー・ジャポンは、ミドルサイズワゴン「カングー」に日本オリジナルのボディカラーを与えた限定車「カングー クルール」を3月2日に発売する。直列4気筒1.2リッター直噴ターボを搭載する「カングー ゼン」の6速MT車と6速EDC車をベースとしており、価格は30台限定の6速MT車が247万円、70台限定の6速EDC車が259万円。

 限定車の「クルール」というネーミングは色をテーマにした限定車に付けられるものとなっており、これが第6弾となる。採用されたカラーは「ブルーマルセイユM(メタリック)」と名付けられた特別色で、イメージしたのはフランスで最も有名な港町であるマルセイユから見る地中海の青い海の色とのこと。今回のカングー クルールは、この専用色にブラックのフロント&リアバンパー、ブラックドアミラーを組み合わせた仕様になる。

カングー クルールのスタイリング。シンプルな装備と印象的な色との組み合わせ
2月23日に都内のショールームで車両のお披露目を実施。車両の解説はルノー・ジャポン株式会社 マーケティング部 商品企画グループ チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレン氏が行なった

 カングー クルールに採用されたブルーマルセイユMだが、この色は本国のカングーにあるラインアップからチョイスしたものではなく、ルノー・ジャポンがオーダーして新たに開発されたスペシャルカラー。つまり、日本仕様車独自のものなので、この色のカングーは世界中で100台のみとなる。一方で、そこまでして外装色にこだわるわりに、前後バンパーが塗装されていないブラック仕様になっていることを不思議に思う人もいるだろうが、実はボディ同色バンパーという装備は日本向けの車両だけに採用されているもので、フランスをはじめ世界各国に輸出されているほかのカングーはすべてバンパー未塗装。カングーとしてはこれがスタンダードなスタイルとなっている。

南フランスの地中海に面するマルセイユは、温暖な気候と豊かな食文化で知られるフランス最古の都市。その街から見える地中海の色をイメージしたブルーマルセイユMをボディ色に採用する
フロントとリアのバンパーは未塗装タイプ。ドアミラーもブラックの未塗装を採用する。通常のゼンに採用されているボディ同色バンパーはルノー・ジャポン独自の仕様で、本国仕様車やほかの国に向けた輸出車はすべてブラックバンパー仕様とのこと
2分割で左右に開くダブルバックドア。ドアノブを引くとまず左側が開き、右ドアに設置されたノブを操作して右ドアを開けるスタイル
内装はカングー ゼンから変わりなく、内装色は黒、シートは3Dマテリアルファブリックシート。撮影車は6速MT仕様で、シフトレバーはインパネに装着。ステアリングと近い位置なので慣れるとフロアシフトとより操作しやすい。また、ペダル位置やペダルごとの高さもキチンと考えてあるので、ここも操作しやすい
カングー クルールのシート。ルノーのシートは長距離を走っても疲れにくくお尻も痛くならないのが特徴。後席は3人掛けで足下も広い
ラゲッジスペースはスクエアな形状で使いやすい。シートは6:4分割可倒式
2列目シートを前倒しした状態を横から見たところ。リアドアは左右とも手動のスライドドアで、開け閉めの操作感は軽い
エンジンは筒内直接噴射の直列4気筒1.2リッターターボ。トランスミッションは6速MTと6速エフィシエントデュアルクラッチ(EDC)から選択する
燃料は無鉛プレミアム指定。キャップはキー付きでタンク容量は56L
タイヤは前後とも195/65 R15。スチールホイールにフルホイールカバーを装着する
2月23日~3月26日の期間にルノー・ジャポンWebサイトのキャンペーンページでメールマガジンの登録と簡単なアンケートに記入すると、ル・クルーゼ製の「ココット・ロンド(20cm)」「ケルト・ゼン」「ココット・ホルダー・クラシック」のセットを抽選で10人にプレゼントするキャンペーンも実施中
日本におけるカングーの歴史。ルーテシアのプラットフォームを使った初代モデルが2002年にデビュー。2009年にはセニックのプラットフォームを使い大型化。そして2013年に現在のモデルが発売された。2002年の日本導入以来、基本的に右肩上がりで販売台数が伸びている。2016年は1.2リッターターボと6速MTの投入により販売台数が2000台を超えた
これまでカングーには31色のカラーが用意されており、今回のブルーマルセイユMが32色目。ルノーの生産ラインには300色ほどの塗料バリエーションを持っていたが、現在はそれらの塗料は使用せず、順次水性塗料に切り替えている。そのため、今回のような新しい色を開発する場合は18カ月ほどの期間が必要になるという
2017年の「カングージャンボリー」は5月14日に山中湖 交流プラザ「きらら」で開催予定。昨年開催時は1108台のカングーが参加。ボディカラーも50色ほどが参加するという
企業や団体とコラボしたカスタマイズモデルも紹介された
大平洋のサンゴ礁の探査を行なう科学調査スクーナー船・タラ号。日本には2月~4月までの期間に各地の港に寄港するが、そこでのサポートカーとしてカングーが使われている。寄港スケジュールも公開されているので、タラ号とカングーのサポートカーを見学しに行くのもよいだろう