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ルノー、フランスの郵便車と同色の150台限定車「カングー ラ・ポスト」発表会
カングー ゼンをベースに4速AT車を90台、6速MT車を60台用意
(2015/8/26 17:08)
- 2015年8月26日発売
- 241万5000円
ルノー・ジャポンは8月26日、「カングー」にフランス郵便「ラ・ポスト」の郵便車に採用されている特別色を施した限定車「カングー ラ・ポスト」を発売した。4速AT車を90台、6速MT車を60台の計150台が用意され、価格はいずれも241万5000円。
同日、郵便にちなんで都内にある本郷郵便局(東京都文京区本郷)において発表会を開催。ルノー・ジャポン 代表取締役社長の大極司氏とともに、広報グループの近棟伸弘氏が出席してカングー ラ・ポストの概要について紹介を行った。
今回発売したカングー ラ・ポストは、カングー ゼンをベースにフランスの郵便車で使われる「ジョン ラ・ポスト」をボディーカラーに採用した限定車。郵便車以外で「ジョン ラ・ポスト」カラーが採用されるのは世界を見渡しても今回が初という。
エクステリアでは専用となるシルバー&ブラックフロントバンパー、ブラックリアバンパー、シルバードアミラー、プライバシーガラスを装備。またインテリアにおいてはフロントシートバックテーブル、可倒式助手席が採用されている。
そのほか、カングー ラ・ポストを購入すると郵便車で使われるロゴが入ったステッカー(3枚セット)がプレゼントされる特典を用意。さらに、9月5日~6日に正規販売店でルノー車の商談・査定をすると、同社が製作したオリジナル切手1シートをプレゼントするキャンペーンも展開。切手はカングー ラ・ポストをはじめ、ルーテシア、キャプチャー、メガーヌ R.S.の4種類が用意され、各車種5枚1組が1シートになっている。なお、切手の種類は選べないとのこと。
フランス郵便「ラ・ポスト」は、フランス国内と海外の領土である海外県などで郵便事業を行う株式会社で、従業員はフランス企業で2位を誇る27万人、郵便局数は1万7000個所、保有車両数は約2万台。事業内容としては郵便事業、銀行業務、携帯通信機器業務に加え、2014年秋から日常ケアサービスをスタート。日常ケアサービスにおいては、地方自治体などと連携して手助けが必要な人の家に訪問するほか、食料やクリーニング品、薬剤、図書館の本などの運搬、ガスや水道などのメーターチェックなどを行うそうで、「日本郵便などとは少し異なる業務を行っており、そのことからフランスでは郵便屋さんがとても信頼できる身近な存在」と、近棟氏からフランス郵便についての紹介が行われた。
そして郵便車とカングーの関係性についても紹介。フランスの郵便車は年間約12万kmを走行するそうで、1日にサイドブレーキを引く回数と1日の乗降回数はそれぞれ300回にも上る。そのため、カングーでは耐久性や乗降性能を重視するとともに、開閉時間の削減と荷物の取りやすさを実現するダブルバックドアや、A4サイズの書類を簡単に収められるダッシュボードセンタートレイを備えるなど、郵便局員からの要望に応える仕様とした。そのことから、カングーは「遊び心のあるデザインとともに、秀でた機能があるプロ仕様の道具」であることが近棟氏から語られた。
また、大極社長は「最近日本ではSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)に押され気味だが、MPV(マルチ・パーパス・ビークル)であるカングーは耐久性に優れ、たくさんの荷物を載せて走れる。こうした魅力をカングー ラ・ポストで今一度伝えたかった」と、今回の限定車の導入経緯などについて語るとともに、「これからもルノーは面白いクルマ、楽しいクルマ、皆様のパッションを支えるようなクルマを導入していく」として挨拶を締めくくっている。