ルノー、1960年代の復刻カラーを採用した限定車「カングークルール」 ベージュ、ブルー、グリーンの3色。300台限定 |
ルノー・ジャポンは5月17日、「カングー」に特別色を施した限定車「カングークルール」を発売、同日都内で発表会を開催した。5速MT車と4速AT車をラインアップし、価格はそれぞれ219万8000円、229万8000円。
また、カングークルールは300台の限定モデルとなるが、カラーとトランスミッションの組み合わせによって用意される台数が異なり、ベージュ カマルグ(ベージュ)が116台(うちMT車は25台)、ブルー エクスプレス(ブルー)が100台(同25台)、ヴェール パステル(グリーン)が84台(同19台)。いずれもソリッドカラーとなる。
カングークルールは色をテーマとした特別限定車で、クルールはフランス語で「色」を指す。カングークルールがデビューした2010年仕様では、「オランジュ プロヴァンス」(オレンジ)、「ベール パリ」(グリーン)、「ブルー フランス」(ブルー)の3色を設定。また2011年仕様では「オランジュ アンダルー」(オレンジ)、「ベール ジャルダン」(グリーン)、「ブルー クレールメタリック」(ブルー)のほか、日本でしか販売されない「ローズ」(ピンク)の4色をラインアップした。
今回発表された2012年仕様は、「フレンチレトロ」をテーマとし、1960年代に人気を博したキャトルのベージュ カマルグ、エクスプレスのブルー エクスプレス、キャトル CVのヴェール パステルを採用。フロントやリアバンパー、モールは無塗装のブラックとなっている。
カングークルール(ブルー エクスプレス)のエクステリア。フロントやリアバンパー、モールは無塗装のブラックとなる。搭載エンジンはベース車同様で、直列4気筒DOHC 1.6リッター。ボディーサイズは4215×1830×1810mm(全長×全幅×全高) |
広く使い勝手のよい室内 |
ベージュ カマルグ。撮影車はオプションのラゲッジマットセット&フロアマット(3万7800円)、クラシック15インチスチールホイール(6万900円)、インテリアキット(1万8900円)といったアクセサリーを装備する | |
ヴェール パステル |
商品企画 フレデリック・ブレン氏 |
カングークルールで採用したカラーについて、商品企画のフレデリック・ブレン氏が、本国で用意されるおよそ300色の中から今回の3色を選んだ理由を説明した。
かつてパリ郊外にあったルノーの工場周辺は、冬場になると暗く、霧が立ちこめていたそうで、辺り一帯がモノトーンカラーに包まれていたと言う。そのため、ルノーの従業員は休暇になると太陽を求めてリゾート地のある南フランスへとクルマを走らせた。その南フランスで出会った風景を色で表現したのが、今回採用された3色と言う。
この3色の中でベージュ カマルグは一見地味に見えるが、カマルグとはマルセイユ地方の西側にある地名で、カマルグにあるリゾート地は憧れの場所と言う。そのカマルグにある砂浜をイメージしたのが、ベージュ カマルグとなる。
また、パリからマルセイユ地方へ向かう際に通るのがプロヴァンス地方で、プロヴァンスで有名なのがオリーブの木。ヴェール パステルはこのオリーブの葉の緑を表現したもの。ブルー エクスプレスは目的地である地中海の青をイメージしたカラーになるそうだ。
クルール(MT) | クルール(AT) | |
トランスミッション | 5速MT | 4速AT |
ステアリング | 右 | |
全長×全幅×全高[mm] | 4215×1830×1810 | |
ホイールベース[mm] | 2700 | |
前/後トレッド[mm] | 1520/1535 | |
重量[kg] | 1420 | 1460 |
エンジン | 直列4気筒DOHC16バルブ1.6リッター | |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 78(105)/5750 | |
最大トルク[Nm(lb-ft)/rpm] | 148(15.1)/3750 | |
駆動方式 | 2WD(FF) | |
前/後サスペンション | マクファーソンストラット/トレーリングアーム | |
前/後ブレーキ | ベンチレーテッドディスク/ディスク | |
前/後タイヤ | 195/65 R15 | |
前/後ホイール | 6J×15 |
(編集部:小林 隆)
2012年 5月 17日