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鈴鹿サーキット隣接のゆうえんちモートピア、0~3歳児対象の遊具施設「チララのハローガーデン」を3月4日オープン

0~3歳までの子供の発達をサポート。県内産素材を使ったパンケーキ新メニューも

2017年2月27日 開催

新遊具施設「チララのハローガーデン」を3月4日に一般公開

 モビリティランドは2月27日、鈴鹿サーキット隣接のゆうえんち「モートピア」内に新たに完成した、0~3歳の子供を対象とした遊具施設「チララのハローガーデン」を報道陣に公開した。新ライド系アトラクション「ぶんぶんばち」と、全身を使って遊べる多数の遊具などを設置した「ぶんぶんばちひろば」が含まれる。一般公開は3月4日より。乗り物アトラクションを含む入園料金は大人4300円、子供(小学生)3300円、3歳以上の幼児2100円など。

「チララのハローガーデン」
「チララのハローガーデン」の入口

乗り物を操作でき、撮影写真ももらえる3代目「ぶんぶんばち」が登場

 3月4日からオープンする「チララのハローガーデン」は、1万2000m2の敷地内に、既存のライド系アトラクションなどに新たにカゴ型の乗り物で高所を周回する大型アトラクション「ぶんぶんばち」と、体を動かして楽しめる多数の遊具が設置された「ぶんぶんばちひろば」が追加されたもの。0~3歳の子供用の施設となる。

「ぶんぶんばち」は、初代、2代目と引き継いで2005年まで稼働していたアトラクションを、新たな設計で復活させた3代目の乗り物。1台あたりの最大定員は4名(付き添いの大人は最大2名まで)で、カゴ型の乗り物に乗り込むとゆっくり上昇し、高所でメリーゴーランドのようにゆっくり回転する。

「ぶんぶんばち」

「ミツバチになった気持ちで花の蜜を集める」というコンセプト。乗り込んだ座席にはレバーと3つのランプがあり、レバーを上下させることで乗り物を上昇・下降させられる。サイドに立っている2本の大きな花のオブジェに近づくように操作すると“ハチが花の蜜を集めた”ことになり、ランプが1つ灯る。3周するうちに3つのランプを点灯させる(チャンスは計6回ある)ことができれば、最後に達成の証としてカードをもらうことができるというルール。

乗り込んだところ。レバーで操作し、“花の蜜を集める”と向こう側にある3つのランプが灯る
操作は上下だけなので子供にとっても簡単。良好なシフトフィール

 ライド系アトラクションでの常設設置としては世界初とされる“カメラシェアリングサービス”の「PaN」が採用されているのも特徴。パナソニックの撮影技術とNTTコミュニケーションズのクラウド・ネットワーク技術を組み合わせたシステムで、2本あるうちの1本の花に埋め込まれたカメラで、自分たちが空中散歩しているような姿を自動で撮影してくれる。

花に近づくと、埋め込まれたカメラによって自動撮影される
ほぼ最上部から見た鈴鹿サーキットとモートピアの眺め

 撮影した写真はすべて一時保存され、アトラクションを降りた後に自分たちが映った複数の写真を確認可能。1つだけ選んで、その場ですぐにプリントされたものを受け取れる。同時にスマートフォンなどのモバイルデバイスやPCから写真データにアクセス可能なパスワードも発行され、アクセスすると選んだもの以外の撮影データもダウンロードできるようになる。カメラシェアリングサービスの利用料金は、プリント代金含め1500円。

3つともランプが灯ると達成の証がもらえる
降りてすぐのところにある店舗で、モニターに映っている撮影写真を選択
台紙に収められたプリント写真。表情がしっかり分かるほどの高画質で出力される
iPhoneで写真データにアクセス。プリントしたもの以外もダウンロードできる
グッズも販売中
公開の日に合わせて特別招待された子供たちも乗り込んだ
かなり高いところまで上昇するが、怖がるそぶりを見せる子供は見かけなかった

0~3歳児の「成長に合わせた体験」ができる安全な遊具施設「ぶんぶんばちひろば」

「ぶんぶんばちひろば」。3歳までの子供限定のプレイフィールドとなっている

「チララのハローガーデン」内に設置される「ぶんぶんばちひろば」は、「お花の山」「つくしの迷路」「よちよちクッション」「蜘蛛の巣ネット」「ふわふわ花畑」「ぶんぶんハウス」「飛び石池」の主に7種類の設備からなる施設。地面には柔らかいゴムチップ素材が用いられ、よじのぼったり、飛び跳ねたり、転がったりしても怪我する恐れの少ない作りになっている。

「ぶんぶんばちひろば」は、三重大学とモビリティランドの産学連携による、遊具施設を幼児教育に活かす取り組みの1つとして生まれた施設でもある。3歳までの子供の成長に合わせた体験ができ、「ハチの気持ちになって遊べる」のがポイントとなっている。

 発表イベントで解説に立った三重大学の富田准教授は、0~3歳児は「見て、触って確かめて、少しずつ学んでいく時期」にあるとし、ハチになりきる「ごっこ遊び」も重要な要素として取り入れたとコメント。体を大きく動かす「粗大運動」と、指先を細かく動かす「微細運動」の両方をバランスよく体験できる内容で、子供たちがめいっぱい体を動かして、「安心・安全に体験できる、ほかにはない魅力ある施設に仕上がったのではないか」と自信を見せた。

国立大学法人三重大学 教育学部 幼児教育コース 准教授の富田昌平氏
「お花の山」。高低差の感覚を身に付けられるという
「つくしの迷路」。伝声管を使って離れたところからでも親子で会話できる
「よちよちクッション」。不安定な足場となっていて、安全に転ぶことを練習できる
「蜘蛛の巣ネット」。考えながら体を動かす能力が身に付くとのこと
「ふわふわ花畑」。乗るとシーソーのように揺れる。注意力をはぐくみ、達成感が得られるとしている
「ぶんぶんハウス」。壁に微細運動ができるさまざまな仕掛けが用意されている
「飛び石池」。落ちないように飛び石を渡ることで、バランス感覚を養えるという

 なお、チララのハローガーデンでは、鈴鹿サーキットのキャラクター「コチラファミリー」とともに親子で体を動かして遊べる「ぶんぶんうんどうかい」がスケジュールに沿って開催される。また、小学生以下の子供がハチのコスチューム(羽と触覚)で来園すると、付き添いの家族ら最大8名が入園無料となる「プッチハッチ入園無料キャンペーン」も5月31日まで開催される。自作でも“羽”と“触覚”としてスタッフに認定されればOKで、園内の売店では専用コスチューム「なりきりプッチハッチ」(3980円)も販売される。

その横にある広場も同じ柔らかい地面となっており、4歳以上の子供も利用可能
チララちゃんらと一緒に花の蜜などを運んだりする「ぶんぶんうんどうかい」がスタート
最後は花のゲートを通ってお帰り。子供と大人たちで「ぶんぶんばちひろば」はおおにぎわいだった
「なりきりプッチハッチ」は鈴鹿サーキットホテルのロビーショップなどで販売されている

県内産小麦粉のパンケーキ、特別仕様のデコレーションルームも

 これと関連して、「チララのハローガーデン」近くのカフェ「ぶんぶんのパンケーキやさん」と「でんでんカフェ」では、いくつかの新メニューが追加される。「ぶんぶんのお花畑パンケーキ」や「でんでんのぐるぐるパンケーキ」「ぶんぶんバーガー」などで、パンケーキには三重県内産の中力粉が使われる。厨房で改めてふるいにかけるなど製法にもこだわり、もっちり感と食べ応えのある仕上がりを実現した。店内には同じく県内産のアカシアハチミツも新たに加え、パンケーキ用のソースとして振りかけることができる。

「ぶんぶんのパンケーキやさん」
県内産小麦粉とハチミツが新たに使われる
「ぶんぶんのお花畑パンケーキ」
「チーズ&ハムパンケーキ」
「ぶんぶんKIDSプレート」

 さらに「鈴鹿サーキットホテル」においては、部屋の随所にハチや花のイラストなどがレイアウトされた「ぶんぶんばちのデコレーションルーム」も5月31日までの期間限定で4室提供する。4棟計230室ある部屋のうち、低年齢の子供を持つ家族向けのWest館にある「コチラ ファミリールーム」と、より高学年の子連れ家族に向いたEast館にある「サーキットキッズルーム」を2室ずつ改装したもので、壁や天井の飾り付けなどが特別仕様となる。

 これら4室については、ハチのコスチューム「なりきりプッチハッチ」が貸し出される。宿泊料金は平日素泊まりで1万9600円から。すでに5月31日までの週末は予約が埋まっており、現時点で宿泊予約可能な日程は平日のみとのこと。

「鈴鹿サーキットホテル」
West館の「ぶんぶんばちのデコレーションルーム」
ユニットバスのミラーにもデコレーション
こちらは通常の「コチラ ファミリールーム」
East館の「ぶんぶんばちのデコレーションルーム」
通常の「サーキットキッズルーム」
「小さなお子さまに青空の下でいっぱいチャレンジを楽しんでいただきたい」と挨拶した株式会社モビリティランド 取締役 鈴鹿サーキット総支配人の塩津宏幸氏

 鈴鹿サーキットは、これからレースシーズンの本番を迎える。2017年の大型のレースや関連イベントは4つ計画されており、3月4日~5日に「2017モータースポーツファン感謝デー」が、4月22日~23日に「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」が、7月27日~30日に「“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」が、10月6日~8日に「FIA F1世界選手権シリーズ第16戦 日本グランプリ」がそれぞれ開催される。今回オープンした「チララのハローガーデン」を、レースイベントにファミリー層を呼び込むきっかけの1つと位置付ける。