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スズキ、燃料電池2輪車「バーグマン フューエルセル」が型式認定を受け公道走行開始

高出力インホイールモーターで最高速75km/h、1充填走行距離120kmを実現

2017年3月21日 発表

燃料電池2輪車「バーグマン フューエルセル」

 スズキは3月21日、燃料電池2輪車「バーグマン フューエルセル」18台がナンバープレートを取得して公道走行を開始すると発表した。

 スズキのミドルスクーター「バーグマン 200」をベースに、水素タンクをフレーム内にレイアウトし、軽量・コンパクトな空冷式燃料電池を搭載。後輪の高出力インホイールモーターによって走行し、これまでのスクーターと同様のスタイルを持つことを特長としている。

 圧縮水素の燃料タンク容量は10L(70MPa)で、強制空冷の固体高分子型燃料電池による定格出力は3.5kW。インホイールモーターの最高出力は4.5kW/7650rpm、最大トルクは23Nm/1870rpmとなり、最高速75km/h、1充填走行距離(60km/h定地走行)は120kmを実現している。

 国土交通省が2016年2月に公布・施行した道路運送車両法の「燃料電池二輪車に関する保安基準」に基づいて車両型式の申請を行ない、2016年8月に型式認定を受けた。3月にナンバープレートを取得した18台のバーグマン フューエルセルは、静岡県、福岡県などに設置された水素ステーションを活用しながら公道走行を実施して、燃料電池2輪車が持つ市場性の確認などを行なう

バーグマン フューエルセル
全長×全幅×全高2,095×740×1,365mm
車両重量199kg
1充填走行距離120km(60km/h定地走行)※スズキ社内テスト値
燃料電池(冷却方式/定格出力)固体高分子型燃料電池(強制空冷/3.5kW)
原動機種類(定格出力)交流同期電動機(2.0kW)
最高出力4.5kW/7,650rpm
最大トルク23Nm/1,870rpm
二次電池(電圧/容量)リチウムイオン電池(2.4V/2.9Ah)
燃料圧縮水素
燃料タンク容量(使用圧力)10L(70MPa)
最高速度75km/h
乗車定員2名