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スズキ、燃料電池2輪車「バーグマン フューエルセル」が型式認定を受け公道走行開始
高出力インホイールモーターで最高速75km/h、1充填走行距離120kmを実現
2017年3月21日 16:34
- 2017年3月21日 発表
スズキは3月21日、燃料電池2輪車「バーグマン フューエルセル」18台がナンバープレートを取得して公道走行を開始すると発表した。
スズキのミドルスクーター「バーグマン 200」をベースに、水素タンクをフレーム内にレイアウトし、軽量・コンパクトな空冷式燃料電池を搭載。後輪の高出力インホイールモーターによって走行し、これまでのスクーターと同様のスタイルを持つことを特長としている。
圧縮水素の燃料タンク容量は10L(70MPa)で、強制空冷の固体高分子型燃料電池による定格出力は3.5kW。インホイールモーターの最高出力は4.5kW/7650rpm、最大トルクは23Nm/1870rpmとなり、最高速75km/h、1充填走行距離(60km/h定地走行)は120kmを実現している。
国土交通省が2016年2月に公布・施行した道路運送車両法の「燃料電池二輪車に関する保安基準」に基づいて車両型式の申請を行ない、2016年8月に型式認定を受けた。3月にナンバープレートを取得した18台のバーグマン フューエルセルは、静岡県、福岡県などに設置された水素ステーションを活用しながら公道走行を実施して、燃料電池2輪車が持つ市場性の確認などを行なう
バーグマン フューエルセル | |
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全長×全幅×全高 | 2,095×740×1,365mm |
車両重量 | 199kg |
1充填走行距離 | 120km(60km/h定地走行)※スズキ社内テスト値 |
燃料電池(冷却方式/定格出力) | 固体高分子型燃料電池(強制空冷/3.5kW) |
原動機種類(定格出力) | 交流同期電動機(2.0kW) |
最高出力 | 4.5kW/7,650rpm |
最大トルク | 23Nm/1,870rpm |
二次電池(電圧/容量) | リチウムイオン電池(2.4V/2.9Ah) |
燃料 | 圧縮水素 |
燃料タンク容量(使用圧力) | 10L(70MPa) |
最高速度 | 75km/h |
乗車定員 | 2名 |