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国交省、現在実用化されている「自動運転」機能は、完全な自動運転ではありません!!

2017年4月14日 発表

 国土交通省は4月14日、「現在実用化されている『自動運転』機能は、完全な自動運転ではありません!!」という発表を行なった。

 この発表では、2016年11月千葉県八千代市において、日産自動車の試乗車が、「プロパイロットシステム」を使用した走行中に、運転者が前方停止車両を認識していたにも関わらず、自動車販売店店員の誤った認識に基づく指示により、ブレーキをかけずに走行した結果、走行環境の影響から衝突被害軽減ブレーキが作動せず、前方停止車両に追突し、前方停止車両に乗車中の2名が負傷する事故が発生したことに言及されている。

 その上で、「日産社製の『プロパイロットシステム』を含め、現在実用化されている『自動運転』機能は、運転者が責任を持って安全運転を行うことを前提とした『運転支援技術』であり、運転者に代わって車が自律的に安全運転を行う、完全な自動運転ではありません。このため、運転者は、その機能の限界や注意点を正しく理解し、機能を過信せず、責任を持って安全運転を行う必要があります。」としている。

 国交省、警察庁では、この事故を踏まえ、自動車ユーザーの方への注意喚起を改めて徹底することとした。4月14日、(一社)日本自動車工業会、日本自動車輸入組合、(一社)日本自動車販売協会連合会、(一社)全国軽自動車協会連合会及び(一社)日本中古自動車販売協会連合会に対し、自動車の販売時等に、販売店員は機能の限界や注意点を正しく理解した上で、自動車ユーザーの方に対して上記の点を十分に説明するように要請した。

 なお、自動車ユーザーについても、手持ちのクルマについて不明点がある場合や、クルマを購入される際には、ディーラーなどにおいて、その運転支援技術の機能や注意点について確認することを求めている。