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ランドローバー、ガソリン&ターボで4種類のエンジンを採用する新型ミッドサイズSUV「レンジローバー ヴェラール」

ドアパネル格納式の「デプロイアブル・ドアハンドル」をランドローバー初採用

2017年7月11日 受注開始

699万円~1526万円

新型ミッドサイズ・ラグジュアリーSUV「レンジローバー ヴェラール」

 ランドローバー(ジャガー・ランドローバー・ジャパン)は7月11日、新型ミッドサイズ・ラグジュアリーSUV「RANGE ROVER VELAR(レンジローバー ヴェラール)」の受注を開始した。価格は699万円~1526万円。

 最も車両価格が高い「FIRST EDITION」は2018年モデルのみで展開される限定モデルで、22インチの“スタイル9007アロイホイール”や「FIRST EDITIONバッヂ」のほか、「HUD」「マトリックス・レーザーLEDヘッドランプ」「ATPC」「テレイン・レスポンス2オート」「アクティビティキー」などを標準装備。SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)によるサテンペイントフィニッシュを特別に施した「フラックスシルバー」「コリスグレー」「シリコンシルバー」の3色が用意されるモデルとなっている。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
VELAR直列4気筒 2.0リッター直噴ターボディーゼル8速AT4WD6,990,000円
VELAR S8,000,000円
VELAR SE8,720,000円
VELAR HSE10,050,000円
VELAR R-DYNAMIC7,470,000円
VELAR R-DYNAMIC S8,480,000円
VELAR R-DYNAMIC SE9,200,000円
VELAR R-DYNAMIC HSE10,530,000円
VELAR直列4気筒 2.0リッター直噴ターボ(250PS/365Nm)7,150,000円
VELAR S8,160,000円
VELAR SE8,880,000円
VELAR HSE10,210,000円
VELAR R-DYNAMIC7,630,000円
VELAR R-DYNAMIC S8,640,000円
VELAR R-DYNAMIC SE9,360,000円
VELAR R-DYNAMIC HSE10,690,000円
VELAR直列4気筒 2.0リッター直噴ターボ(300PS/400Nm)7,780,000円
VELAR S8,790,000円
VELAR SE9,510,000円
VELAR HSE10,840,000円
VELAR R-DYNAMIC8,260,000円
VELAR R-DYNAMIC S9,270,000円
VELAR R-DYNAMIC SE9,990,000円
VELAR R-DYNAMIC HSE11,320,000円
VELARV型6気筒 3.0リッター スーパーチャージド9,080,000円
VELAR S10,090,000円
VELAR SE10,810,000円
VELAR HSE12,140,000円
VELAR R-DYNAMIC9,560,000円
VELAR R-DYNAMIC S10,570,000円
VELAR R-DYNAMIC SE11,290,000円
VELAR R-DYNAMIC HSE12,620,000円
VELAR FIRST EDITION15,260,000円
7月11日に受注を開始したレンジローバー ヴェラール

 レンジローバーシリーズで4番目のモデルとなるヴェラールは、「レンジローバー イヴォーク」と「レンジローバー スポーツ」のあいだのポジションが与えられたミッドサイズ・ラグジュアリーSUV。レンジローバーシリーズの特徴であるラグジュアリーさと優れた走破性を継承しつつ、「Reductionism(還元主義)」という理念に基づいて無駄を排除し、すっきりとした外観にデザインされている。

 この還元主義を外観で表現するため、ヴェラールでは施錠時や8km/hを超える車速で走行するとドアノブがドアパネルに格納されてフラットになる「デプロイアブル・ドアハンドル」をランドローバーのモデルとして初採用。ボディと一体化するこのドアハンドルを採用したことで、デザイン面に加えて空気抵抗係数0.32の実現している。

 また、装備ではインテリジェント・ハイビーム・アシストとアダプティブ・フロント・ライティング・システムを備える「マトリックス・レーザーLEDヘッドランプ」をセグメント初採用。ほかのレンジローバーシリーズとも共通性の高い、なめらかな面と曲線を用いた現代的なブリティッシュ・デザインの外観にヴェラール特有の個性を与えている。

サイドビューで「Reductionism(還元主義)」の理念を表現する「デプロイアブル・ドアハンドル」。走行時などはドアパネルにドアノブが格納され、すっきりとフラットな面構成となる
80km/h以上で走行しているときには550m先までハイビームで照らし、前方カメラで対向車や前方の車両を検知してハイビームが当たらないようLEDを調整して高い視認性を確保できる「マトリックス・レーザーLEDヘッドランプ」

 ボディには80%以上にアルミニウムを使う軽量モノコック車体構造を採用し、パワートレーンではランドローバーで初めてとなる4気筒“INGENIUM”のガソリン&ディーゼルのターボエンジンなど4種類のエンジンを設定。

 180PS/430Nmを発生するターボディーゼルのほか、4気筒のガソリンターボでは250PS/365Nmと300PS/400Nmの2種類のエンジンスペックを用意。これに加え、380PS/450Nmを発生するV型6気筒の3.0リッタースーパーチャージドガソリンエンジンもラインアップして、トランスミッションは全車で8速ATを採用。AWDシステムには「インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)」を備え、路面や天候の応じて最適なトラクションを発揮してオールテレイン走破性を提供する。

ボディの80%以上にアルミニウムを使う軽量モノコック車体構造を採用。電子制御エアサスペンションの標準搭載モデルは、速度や路面状況などに合わせて車高を自動的に調整。また、停車してエンジンを停止したりシートベルトを外すと車高が10mm、ドアを開けるとさらに車高が30mm低くなる「オートマチック・アクセスハイト機能」も採用する
AWDシステムの「インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)」は、通常は発進時から最大の安定性が得られるよう前後トルク配分を50:50に設定。路面状況に応じてフロント100%からリア100%まで自在にトルク配分をコントロールする
走破性をさらに高める「テレイン・レスポンス2オート」「オール・テレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」などをオプション設定(FIRST EDITIONのみ標準装備)
2つの高解像度10.2インチタッチスクリーンで構成する「Touch Pro Duo」を全車に標準装備

 インテリアでも“シンプルな機能美”を表現する装備として、2つの高解像度10.2インチタッチスクリーンで構成するインフォテインメントシステム「Touch Pro Duo」を全車に標準装備。ボタンやダイヤル類を極限まで排除して直感的な操作感を実現し、各種設定をタッチパネルとロータリー・コントローラーで行なえるようにしている。また、車速やギヤポジション、カーナビの案内などをフロントウィンドウにカラー表示で投影する「ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)」もオプション設定(FIRST EDITIONのみ標準装備)する。

 このほかにコネクティビティ対応で、スマートフォンのアプリを使って離れた場所からドアロックの解除&施錠、エアコンの操作、走行履歴や車両状態などを確認したり、緊急時には「スマートロードサイドアシスタンス」や「SOS緊急コール」ができる「リモート」に対応。さらにクルマが同時に8台まで接続可能なWi-Fiホットスポットになる「コネクトプロパック」、車両が盗難にあったときに車両位置を捜査機関に通知できる「セキュアトラッカー」なども充実させている。

 また、ドライバー支援システムとして「レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警告機能)」「自動緊急ブレーキ」「360度ビュー&パーキングガイド機能付きサラウンドカメラ・システム」を標準装備。オプションとして「ブラインド・スポット・アシスト」「レーンキープ・アシスト」をHSEとFIRST EDITIONに標準装備、そのほかのグレードでオプション設定している。

ヴェラールの内装では従来からあるレザー素材に加え、クヴァドラとのコラボレーションで生み出された「プレミアムテキスタイル」が自動車業界で初採用された
固定式とスライド式の2種類のパノラミックルーフをオプション設定