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ランドローバー、“レンジローバー第4のモデル”「レンジローバー ヴェラール」発表会
英ランドローバー チーフデザイナーのジェレミー・ウォーターマン氏がプレゼン
2017年7月11日 22:39
- 2017年7月11日 開催
ランドローバー(ジャガー・ランドローバー・ジャパン)は7月11日、同日に受注を開始した新型ミッドサイズ・ラグジュアリーSUV「レンジローバー ヴェラール」の発表会を都内で開催した。
レンジローバー ヴェラールは3月1日(現地時間)に英国 ロンドンにあるデザイン・ミュージアムで世界初公開され、「レンジローバー イヴォーク」「レンジローバー スポーツ」の中間に位置するモデル。ボディサイズ(海外仕様)は4803×2032(ミラー格納時)×1665mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2874mm。レンジローバー イヴォーク(5ドア/日本仕様)のボディサイズが4355×1900×1635mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2660mm、レンジローバー スポーツ(日本仕様)のボディサイズが4855×1985×1800mm、ホイールベースが2920mmと、寸法でも中間に位置することが分かる。
機能面について、電子制御エアサスペンション搭載車では速度や路面状況などに合わせて自動的に車高調整を行なうことが可能。オートマチック・アクセスハイト機能も用意され、エンジンを切るかシートベルトを外すと車高を10mm、ドアを開くとさらに30mm低くなって乗降性を高める。さらにリアについては上下50mmの範囲で高さ調整を行なうことができ、ラゲッジルームからの荷物の出し入れをしやすくできる。
また、ランドローバー初のドアパネル格納式のデプロイアブル・ドアハンドルを採用し、車両をロックするか走行を開始してから8km/hを超えるとドアノブがドアパネルに格納され、ランドローバー史上最も低いというCd値0.32の実現に貢献している。
パワートレーンは180PS/430Nmを発生する直列4気筒2.0リッター直噴ディーゼルターボエンジンのほか、ガソリン仕様では250PS/365Nmまたは300PS/400Nmの2種類のスペックを用意する直列4気筒 2.0リッター直噴ターボエンジン、380PS/450Nmを発生するV型6気筒の3.0リッタースーパーチャージドガソリンエンジンの計4種類を設定。いずれもトランスミッションには8速ATを組み合わせ、計33機種という豊富なラインアップを用意している。価格など詳細は関連記事をご確認いただきたい。
発表会には、ジャガー・ランドローバー・ジャパンの代表取締役社長であるマグナス・ハンソン氏とマーケティング・広報部 ディレクターの若林敬市氏とともに、英ランドローバーでエクステリア・デザインを担当するチーフ・デザイナーのジェレミー・ウォーターマン氏が登壇して新型レンジローバー ヴェラールの紹介を行なった。
はじめに登壇したハンソン氏はランドローバーブランドの紹介を行ない、「ランドローバーは世界で唯一のプレミアムSUVスペシャリスト。独創的で革新的、パワフルなデザインとプレミアムな優雅さ、ほかに類を見ないオールランダーな走破性を併せ持つのがランドローバーです。ランドローバーというブランドは、著名なプロフェッショナルな方々とパートナーシップを組んでおり、彼らはいわゆる“ABOVE AND BEYOND”の精神でミッション・インポッシブルに挑んでいらっしゃる。1つの例としてボート競技のベン・エインズリー・レーシングチームが挙げられ、第35回アメリカズカップに出場しました。もう1つの例としてはラグビーワールドカップで、2019年に日本で開催されることが決まっています。ランドローバーはワールドワイドなオフィシャルパートナーとして、ワールドカップ開催期間中にランドローバーがオフィシャルカーを提供します」と説明。
そして今回のレンジローバー ヴェラールについては、「本日、新しいレンジローバーのモデルが登場します。もうすぐ50周年を迎えるレンジローバーの歴史に新たな1章を築きます。アバンギャルドなこの中型SUVは、レンジローバー イヴォークとレンジローバー スポーツの間の空白を埋めるモデルです。“Reductionism(還元主義)”という理念が今回の設計にあたってキーワードとなっており、エクステリアは完璧に最適化されたプロポーションで、力強く引き締まった曲面でシルエットが際立ちます。車内はラグジュアリーで、ゆったりしたインテリアに迎えられ、上質なマテリアルと細部にこだわった作りが簡素な美をいっそう引き立てるサンクチュアリになっています。ランドローバーは常に先端テクノロジーを用い、ワールドクラスのオールラウンダーであり続けていきます。これはレンジローバー ヴェラールも同様で、これらのこだわりを新たな次元に引き上げ、魅力的なデザインに仕上がっています」と、新型モデルの紹介を行なった。
次に登壇したチーフ・デザイナーのジェレミー・ウォーターマン氏は、レンジローバー ヴェラールのデザインについてプレゼンテーションを行ない、「レンジローバー ヴェラールは直感的に欲しいと思う、そして運転したいと思わせるクルマです。まったく新しいクルマになりますが、重要なのは過去を大事にしつつも、新しくモダンで先進性に満ちたコンセプトを体現していくことです」。
「3月にロンドンにあるデザイン・ミュージアムで公開したレンジローバー ヴェラールは、オーバーハングの長いリア、エレガントなルーフラインなどでグラマラスでモダンな印象を与えます。22インチのホイール、極めて薄型のLEDライティング、ランドローバー初のドアパネル格納式のデプロイアブル・ドアハンドルなど、細部にこだわった作りになっています」とコメントするとともに、インテリアはエクステリアと同様にシンプルかつエレガントなものとし、2つの高解像度10.2インチのタッチスクリーンからなる最新のインフォテインメント・システム「Touch Pro Duo」、自動車業界として初採用というクヴァドラとコラボレーションした耐久性に優れるプレミアムテキスタイルシートなどを採用していることを説明した。
まとめとして、「洗練されたものであり、プレミアムなフィニッシャーが与えられています。レンジローバーファミリーのヘリテージはそのままに、無駄をそぎ落とし、表面はクリーンで魅力的です」と述べるとともに、ウォーターマン氏のお気に入りとして後方俯瞰から見たレンジローバー ヴェラールの写真を紹介し、「美しく作り込まれたリアエンドと、素晴らしいガラスルーフが装着されています。これが新型レンジローバー ヴェラールです」と述べプレゼンテーションを締めくくった。