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ダイムラーによるディーゼル車300万台のサービスキャンペーンについて、現時点で日本では実施しない方針

日本仕様と欧州仕様でソフトやハードが異なるとともに、欧州と日本で規制に差異があるため

2017年7月20日 発表

 メルセデス・ベンツ日本は7月20日、7月18日(現地時間)に独ダイムラーが発表したディーゼル車300万台のサービスキャンペーンについて、日本での対応について発表を行なった。

 ダイムラーは現在、2011年以降に欧州で販売されたメルセデス・ベンツ ディーゼル車のほぼ全てのモデル(Euro5、Euro6対応モデル)で排出ガス不正の疑惑がかけられており、ドイツ・シュツットガルト検察当局から捜査を受けている。そのディーゼルエンジンの信頼回復を図るため、300万台のサービスキャンペーンを行なうことを7月18日(現地時間)に発表した。

 このサービスキャンペーンの内容について、メルセデス・ベンツ日本は「対象モデルは現在でも認証を受け、ヨーロッパでの基準を満たしているが、エンジンのソフトウェアをアップデートし、ヨーロッパの市街地での実走行のNOx排出量を改善するために実施される」と説明。

 そのうえで、日本市場での対応について「日本に導入されているディーゼルモデルは欧州仕様とはソフトあるいはハード、またはその両方が異なるため、また、欧州と日本では規制に差異があるため現時点では対象外」としつつ、「国内の車両への対応については、現在詳細な情報を収集しており、その結果をもって判断する予定です」とのコメントを発表している。