ニュース
ホンダ、タイの新テストコース「プラチンブリ プルービンググラウンド」完成
アジア大洋州市場向けに設計した総合テストコース
2017年7月24日 16:00
- 2017年7月20日(現地時間) 開催
本田技術研究所のタイ現地法人HRAP(Honda R&D Asia Pacific Co., Ltd.)は7月20日(現地時間)、同国プラチンブリ県ロジャーナ工業団地に建設した新テストコース「プラチンブリPG(プラチンブリ プルービンググラウンド)」の完成式典を行なった。
新しく建設されたプラチンブリPGは、アジア大洋州市場向けに設計された特長ある総合テストコースで、ホンダはこのプルービングラウンドの建設に17億バーツ(約52億円)を投資した。
プラチンブリPGには、様々な路面状況や地形のシミュレーションが行える「周回コース」「ワインディングコース」「ヴィークルダイナミクスエリア(VDA)」「ウェットコース」「乗り心地コース」「特殊コース」「登坂コース」「直線コース」といった、8つのコースを備え、その総全長は約8km。
アジア大洋州地域で開発された4輪車や2輪車のハンドリング性能、走行安定性能など、総合的な性能試験を行なうための機能を有し、アジア大洋州地域およびタイにおけるホンダ製品の商品力向上に活用される。
また、将来的にはホンダが世界に有するプルービンググラウンドの1つとして、他の地域向けの商品検証にも使用される予定。
完成式典には、タイ王国科学技術大臣のアチャカー・シーブンルアング氏、在タイ日本大使館大使の佐渡島志郎氏が出席、本田技研工業からはアジア大洋州地域本部長でアジアホンダモーターカンパニー・リミテッド社長の青山真二氏、本田技術研究所常務執行役員の板井義春氏、HRAP社長の幸村秀生氏のほかHRAPの従業員らが参加した。
タイ王国科学技術大臣のシーブンルアング氏は「自動車産業は、タイ政府が経済発展にむけて促進している重点産業分野の1つです。HRAPプラチンブリPGは、この政策のビジョンや方向性と一致し、タイにおける自動車産業の競争力強化に貢献するものです」とコメント。
アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド社長の青山氏は「タイは、以前よりアジア大洋州地域における製造および輸出の中心拠点であるとともに、研究開発においても重要な役割を担っています。このプルービンググラウンドで、タイやアジア大洋州地域のお客様の期待を超える魅力的で競争力ある商品を提供し、商品ラインアップを更に強化していきます」とコメント。
本田技術研究所常務執行役員 板井氏は「本プルービンググラウンドは、様々な路面状況を再現できるよう設計されています。このテストコースで得られた知見を反映したホンダの商品で、お客様に“喜び”と“操る楽しみ”を提供していきます」とコメントしている。