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牧野任祐選手、佐藤万璃音選手も参戦する「フォーミュラ3 ヨーロピアンチャンピオンシップ」第7戦レポート
ミック・シューマッハ選手やペドロ・ピケ選手らとともに若き才能が火花を散らす
2017年8月24日 00:00
- 2017年8月19日~20日(現地時間) 開催
8月19日~20日(現地時間)、オランダのザントフォールト・サーキット(全長4307m)で「FIA フォーミュラ3 ヨーロピアンチャンピオンシップ」第7戦のレース1、2、3がそれぞれ19台で行なわれた。
ミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハ選手(Prema Powerteam)、3度のF1ワールドチャンピオンを獲得したネルソン・ピケの息子であるペドロ・ピケ選手(Van Amersfoort Racing)、レーシングカー・デザイナーでF1レッドブル・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサーであるエイドリアン・ニューウェイの息子のハリソン・ニューウェイ選手(Van Amersfoort Racing)、日本から牧野任祐選手(Hitech Grand Prix)と佐藤万璃音選手(Motopark)が出場。牧野任祐選手は第5戦のノリスリンクでクラッシュして右手を負傷。第6戦のスパを欠場していたが、今回が復帰レースとなった。
レース1
土曜日に行なわれたレース1は、17歳の若さでマクラーレン・ジュニアドライバーを務め、F3ルーキーながら前戦のスパで3連続のポールポジションから2勝を挙げたランド・ノリス選手(Carlin)が、スパに続いて5連続のポールポジションからスタート。
スタート直後の1コーナで8号車のガン・ユーゾ選手(Prema Powerteam)が激しいブレーキングをしながらインから進入。7号車のラルフ・アロン選手(Hitech Grand Prix)、55号車のダビッド・ベックマン選手(Motopark)の3台が横並びで1コーナーに進入し、互いに引かない激しいポジション争いでラルフ・アロン選手とダビッド・ベックマン選手がクラッシュ。ダビッド・ベックマン選手が1コーナーのグラベルで転覆した。救急車も出動し、4周にわたりセーフティカーが導入された。
再スタートすると、ランド・ノリス選手が激しいブレーキング競争で1号車のジョエル・エリクソン選手(Motopark)を抑えると、周回ごとに後続車との差を広げ2位以下に大差をつける独走態勢で今季6勝目を挙げ、トータル273ポイントとした。2位はジョエル・エリクソン選手、3位にマキシミリアン・グンター選手(Prema Powerteam)が入り、281ポイントで首位を堅守。ミック・シューマッハ選手は6位、ペドロ・ピケ選手は7位、ハリソン・ニューウェイ選手は10位だった。18番グリッドからスタートした牧野任祐選手は、8周でリタイヤ。16番グリッドからスタートした佐藤万璃音選手は15位でレースを終えた。
ルーキーチャンピオンシップは、優勝ランド・ノリス選手、2位ミック・シューマッハ選手、3位ジェハン・ダルバラ選手(Carlin)が表彰台に上がった。
レース2
トップタイムをマークして6戦連続ポールポジションかと思われたランド・ノリス選手だったが、予選の黄旗時にスピードを落となかったとしてグリッド降格のペナルティで3番グリッドからスタート。ポールポジションから逃げ切ったカリウム・イロット選手(Prema Powerteam)が優勝となり、今季4勝目を挙げた。
3番グリッドからスタートしたランド・ノリス選手は3位に入り、ポイントを288とし、7位で6ポイントしか獲得できなかったマキシミリアン・グンター選手(287ポイント)を1ポイント差で抜いてランキングトップに浮上した。
2位はジェイク・ヒューグ選手(Hitech Grand Prix)。5番グリッドからスタートしたハリソン・ニューウェイ選手は11レースぶりとなる自己最高タイの4位でチェッカー。14番グリッドからスタートした牧野任祐選手は15位。18番グリッドからスタートした佐藤万璃音選手は18位ながらしぶとく完走した。
ルーキーチャンピオンシップは、優勝ランド・ノリス選手、2位ミック・シューマッハ選手、3位ジョエイ・マウソン選手(Van Amersfoort Racing)。