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ドイツ ホッケンハイムでDTM&SUPER GTマシンが共演。5台のマシンによる混走デモが実現
DTMチャンピオンはアウディのレネ・ラスト。F3ユーロシリーズも王者決定
2017年10月21日 15:21
- 2017年10月14日~15日(現地時間) 開催
10月14日~15日(現地時間)、ドイツのホッケンハイムリンクで行なわれたDTMレースの最終ラウンド(第9戦)で、日本のSUPER GT GT500マシンによるデモランが行なわれ、GT500とDTMのマシンによる5台の混走デモ走行が実現した。GT500は、今季型のレクサス LC500をヘイキ・コバライネン、2016年型のNISSAN GT-Rをロニー・クインタレッリがドライブ。
10月15日には、SUPER GTを運営するGTアソシエイションの坂東正明代表とDTMを運営するITRのゲルハルト・ベルガー代表が会見を行なった。また、DTM 第2レースのスタート前には、レースを前にグリッドについたマシンの前方にSUPER GTのマシンとDTMのマシンの6台を並べ、ホッケンハイムにやってきたSUPER GTマシンを大々的にアピール。5台のマシンの前で、坂東正明代表とゲルハルト・ベルガー代表が今後も互いに交流して行こうと硬い握手を交わした。
11月にもてぎで行なわれるSUPER GT最終戦では、DTMマシンの来日が予定されている。
DTM レース1
ポイントランキング上位から、アウディのマチアス・エクストローム(172ポイント)、アウディのレネ・ラスト(151ポイント)、アウディのジェミー・グリーン(137ポイント)、アウディのマイク・ロッケンフェラー(134ポイント)、BMWのマルコ・ウィットマン(134ポイント)、メルセデスのルーカス・アウワー(131ポイント)、BMWのティモ・グロック(113ポイント)の順で熾烈なタイトル争いの最終戦のレース1。
BMWのティモ・グロックがポールポジションからスタート。3番グリッドからスタートしたアウディのジェミー・グリーンが7周目にティモ・グロックを交わしてトップに立ち、15週目にピットインをすませると(義務のピットインによって順位が変動)、28周目にふたたびトップに立ち今季3勝目を挙げ、アウディのレネ・ラストを抜いてランキング2位に浮上した。
ランキングトップのアウディのマチアス・エクストロームは11位でノーポイントに終わったが、トップをキープ。熾烈なチャンピオン争いは第2レースまでもつれ込んだ。
DTM レース2
アウディのマチアス・エクストローム(172ポイント)、アウディのジェミー・グリーン(163ポイント)、アウディのレネ・ラスト(159ポイント)、アウディのマイク・ロッケンフェラー(152ポイント)、メルセデスのルーカス・アウワー(135ポイント)、BMWのティモ・グロック(133ポイント)、BMWのマキシム・マルタン(132ポイント)というランキングで迎えた最終戦。
BMWのトム・ブロンクヴィストがポールポジションから14周目までレースをリードするも、3番グリッドからスタートしたBMWのマルコ・ウィットマンが26周目にトップに立ち、そのまま優勝。
2番グリッドからスタートしたアウディのレネ・ラストは1周目で5位に順位を下げるも、徐々にポジションを上げ、16周目にはトップに浮上して23周目までトップをキープ。途中、ピットインで順位が入れ替わるなか、ピットインのタイミングを終盤にした作戦で30周目に2位に浮上して2位でチェッカーを受け、179ポイントでシリーズチャンピオンに輝いた。3位はマイク・ロッケンフェラーだった。
シリーズチャンピオンは、アウディのレネ・ラスト(179ポイント)、2位はアウディのマチアス・エクストローム(176ポイント)、3位はアウディのジェミー・グリーン(173ポイント)で、アウディがシリーズの表彰台を独占。チームチャンピオンシップはアウディ Sport Team Rosbergが獲得した。
FIA F3ユーロシリーズ レース1
ランド・ノリス(411ポイント)、マキシミリアン・グンター(339ポイント)、ジョエル・エリクソン(333ポイント)、カリウム・イロット(297ポイント)で臨んだ最終ラウンド。
土曜日に行なわれたレース1には21台が参戦。21周で行なわれ、17歳の若さながらマクラーレンジュニアドライバーであり、F3ルーキーながら411ポイントでトップに君臨するランド・ノリス(Carlin)が予選2番グリッドから一時は3位に順位を下げるも、フェルディナンド・ハブスブルグ(Carlin)を抜き去り2位でチェッカーを受け、2レースを残してシリーズチャンピオンを決めた。優勝はジョエル・エリクソン。
元F1王者のマイケル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハは、予選13番手から12位。ルーキーカップでは3位表彰台に上がるも笑顔はなく、表彰は冴えなかった。前戦のスピエルベルグのレース3で初の表彰台に上がった牧野任祐(Hitech Grand Prix)は予選6番手からスタートし、結果9位。佐藤万璃音(Motopark)は予選20番手から18位でチェッカーを受けた。
FIA F3ユーロシリーズ レース2
カリウム・イロット(Prema Powerteam)がポール・トゥ・ウィンで今季6勝目。2位マキシミリアン・グンター(Prema Powerteam)、3位グアンユー・ズー(Prema Powerteam)と、プレマパワーチームが表彰台を独占した。ジョエル・エリクソン(Motopark)が4位で370ポイントとし、ランキング2位に浮上。
牧野任祐(Hitech Grand Prix)は予選8番手から9位。佐藤万璃音(Motopark)は予選19番手から19位。チャンピオンを決めているランド・ノリス(Carlin)は11位。ミック・シューマッハは予選14番手から12位だった。
FIA F3ユーロシリーズ レース3(21台で22周)
マキシミリアン・グンター(Prema Powerteam)がポール・トゥ・ウィンで今季5勝目。予選5番手からスタートしたジョエル・エリクソン(Motopark)が2位。3位グアンユー・ズー(Prema Powerteam)。
シリーズチャンピオンはランド・ノリス(441ポイント)。2位はジョエル・エリクソン(388ポイント)、3位はマキシミリアン・グンター(383ポイント)。そのほかハリソン・ニューウェイ 11位(106ポイント)、ミック・シューマッハ 10位(94ポイント)、ペドロ・ピケ 14位(78ポイント)、牧野任祐 15位(57ポイント)、佐藤万璃音 19位(1ポイント)でそれぞれシーズンを終えた。
ルーキーチャンピオンシップは、1位 ランド・ノリス(628ポイント)、2位 ジェハン・ダルバイラ(539ポイント)、3位 ミック・シューマッハ(436ポイント)。