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ドイツ ホッケンハイムで開幕。2018年のDTM初戦レポート

レース1はメルセデスのガリー・パフェット、レース2はBMWのティモ・グロックが優勝

2018年5月5日~6日(現地時間)開催

レース1のスタートシーン

 5月5日~6日(現地時間)、ドイツのホッケンハイムリンク(4.574km)でDTM開幕戦が行なわれた。

 2017年シーズン限りでDTMの引退を宣言していたアウディのマティアス・エクストロームが開幕戦のみ出場。2004年と2007年にチャンピオンを獲得するなど活躍し、アウディのエース的存在だったエクストロームはファンへの感謝とDTMへの惜別の意味を込めて、準備不足をカバーしてレース1は17位、レース2は16位で走り切り、通算17シーズンにおよんだDTMを終了した。

DTMの看板の前で
メルセデスのブース脇に置かれたDTMマシン
引退するマティアス・エクストロームの写真とアウディのブース

 一方、2015年にチャンピオンを獲得し、2016年にマノー・レーシング、2017年にザウバーからF1に参戦していたパスカル・ウェルラインがDTMにカムバック。レース1は5位、レース2は6位と上位に入った。

 なお、2018年でDTMを撤退するメルセデスについて、メルセデスコーナーのメルセデススタンドは閉鎖され観客の出入りがなかった。

 そのほか併催のF4選手権では、プロドライバーとしてのキャリアをスタートした元F1ドライバーのラルフ・シューマッハの息子のデビッド・シューマッハが、レース1で総合4位。ルーキートップで表彰台に上がった。

BMWのマシン
メルセデスのマシン
アウディのマシン
F4選手権でプロドライバーとしてのキャリアをスタート。F4レース1で総合4位に入賞した、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハの息子デビッド・シューマッハ

レース1

 19台で36周のレースが行なわれたレース1。

 ポールポジションからスタートしたメルセデスのベテラン、ガリー・パフェット(2号車、Mercedes-AMG Motorsport PETRONAS)がスタートからトップを堅守して優勝。4番グリッドから追い上げたメルセデスのルーカス・アウワー(22号車、SILBERPFEIL Energy Mercedes AMG Motorsport)が2位に入り、2018年でDTMを撤退するメルセデス勢がワン・ツーフィニッシュを飾った。3位と6位にBMWが入るも、6台全てのメルセデスが上位8位までに名を連ねてポイントを獲得した。ホッケンハイムを得意とするBMWのティモ・グロック(16号車、BMW Team RMR)は、3番グリッドから3位表彰台となっている。

 メルセデスと対照的に、アウディ勢はディフェンディングチャンピオンのレネ・ラスト(33号車、Audi Sport Team Rosberg)が最上位の9位、DTM参戦2年目のロイック・デュバル(28号車、Audi Sport Team Phoenix)は10位と苦しいレースだった。

スタート前のラルフ・シューマッハ
DTMにカムバックしたパスカル・ウェルライン
開幕セレモニー
ポールポジションはガリー・パフェット
レース1のスタート、トップはガリー・パフェット(2号車)
開幕戦のみエントリーして引退レースとなったアウディのマティアス・エクストローム(5号車)
メルセデスのルーカス・アウワー(22号車)
BMWのティモ・グロック(16号車)
トップのルーカス・アウワーを追うガリー・パフェット
トップを走行するルーカス・アウワー
BMWのティモ・グロック
メルセデスのポール・ディレスタ
アウディ勢で健闘するDTM参戦2年目のロイック・デュバル
トップを走行するガリー・パフェット
2位を走行するルーカス・アウワー。後ろは3位を走行するティモ・グロック
一時は4位を走行するも優勝したガリー・パフェット
中盤争い、メルセデスのポール・ディレスタ
トップを走行するガリー・パフェット
DTMにカムバックしたパスカル・ウェルライン
開幕戦を制しガッツポーズするガリー・パフェット
開幕戦を制したガリー・パフェット、右はティモ・グロックとルーカス・アウワー
開幕戦を制してレジェンドのベルンド・シュナイダーと握手を交わすガリー・パフェット
開幕戦を制したガリー・パフェット。左は2位のルーカス・アウワー、右は3位のティモ・グロック
引退のレース1を17位で終えたマチアス・エクストローム。左はニコ・ミューラー
3回目のフリー走行でサックスコーナーでサンドトラップに突っ込んだニコ・ミューラー

レース2

閉鎖され観客がいないメルセデスコーナー前のメルセデススタンド(フォーメーションラップ)

 レース2では、BMWのティモ・グロックがポールポジションからスタートを決めてトップをキープ。14周目にメルセデスのルーカス・アウワーにトップを譲るが、22周目に再びトップに浮上。

 じわりじわりと浮上していた好調メルセデスのガリー・パフェットと、スピッツコーナー(ヘアピンコーナー)からメルセデスコーナーに続く長い区間にわたり(6、7、8、9コーナー)接触すれすれのサイド・バイ・サイドの激しいバトルを23周目~28周目までの5周にわたり展開。29周目に再びトップに立つと、35周目まで後続をリードして優勝。

 また、最終ラップの36周目に9番グリッドから3位に浮上していたアウディのマイク・ロッケンフェラー(99号車、Audi Sport Team Phoenix)が、メルセデスのガリー・パフェットを交わして2位でチェッカーを受けた。参戦2年目のロイック・デュバルは5位と健闘。

 マティアス・エクストロームは16位でレースを終えると、最終コーナーのスタンド前でタイヤスモークを披露してファンにサービス。通算17シーズンにおよんだDTMでの現役生活を終えた。

レース2のスタート(スピッツカーブ)、ポールポジションからスタートしたティモ・グロックがリード
2位争いをするレネ・ラスト(右)とルーカス・アウワー
熾烈なポジション争い(25号車はフィリップ・エング)
マシンの全面に寄せ書きされたメッセージを持ってラストランするマティアス・エクストローム
8位を走行する優勝したティモ・グロック
6位に入ったパスカル・ウェルライン
9番グリッドからじわりじわりとポジションを上げるマイク・ロッケンフェラー
5周にわたりトップ争いを展開するメルセデスのガリー・パフェットとBMWのティモ・グロック
リアにダメージを負い15位に終わったルーカス・アウワー
ラストランを終えタイヤスモークでファンサービスするマティアス・エクストローム
ガッツポーズするティモ・グロック
雄叫び、ガッツポーズするティモ・グロックのメカニック
最終ラップで2位を獲得したマイク・ロッケンフェラーと握手する優勝のティモ・グロック(右)
5周に渡るサイド・バイ・サイドのバトルを健闘しあうティモ・グロック(右)とガリー・パフェット(左)
ティモ・グロック夫人。右はガリー・パフェット
優勝したティモ・グロック
最終ラップで2位を獲得したマイク・ロッケンフェラー
レース1の優勝に続いて大健闘したガリー・パフェット
優勝のティモ・グロック。左は2位のマイク・ロッケンフェラー、右は3位のガリー・パフェット
DTMラストランとなったレース2を終えたマティアス・エクストローム
表彰後のパルクフェルメ