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SUPER GTの坂東正明代表とDTMのゲルハルト・ベルガー代表が、共通レギュレーション「クラス1」技術規則書交換。DTM 第4戦ノリスリンク
2018年の最終戦は、お互いに参加走行
2018年6月27日 18:23
- 2018年6月23日~24日(現地時間)開催
ドイツ ニュルンベルグ郊外の道路を閉鎖したノリスリンク(2.3km)で6月23日~24日(現地時間)、DTM(Deutsche Tourenwagen Masters)第4戦のレース1とレース2がそれぞれ18台の参加で行なわれた。
また、6月23日には11時から約50分間にわたり、DTMを主催するITR 代表のゲルハルト・ベルガー氏とSUPER GTを主催するGTアソシエイション 代表の坂東正明氏による共同会見が行なわれ、2019年の共同レース開催に向けた双方の希望などが発表された。
この中では安全性、コスト低減、テクニカルな詳細が記載された「クラス1」の共通レギュレーションの技術規則書の交換が行なわれ、2018年に実施されるそれぞれのレース最終戦への参加走行も発表されるなど、2019年の共同レース開催に向けてまた1歩踏みだした。
6月23日開催のレース1(68周)
BMWのティモ・グロック(BMW Team RMG)が90ポイント獲得のポイントリーダーで迎えた第4戦。メルセデスのエドアルド・モルタラ(ゼッケン48 SILERPFEIL Energy Mercedes-AMG Motorsport)がポールポジションからスタートして優勝。2位もメルセデスのガリー・パフェット(ゼッケン2 Mercedes-AMG Motorsport PETRONAS)が入り、メルセデスが1-2を飾った。
優勝したモルタラは今期2勝目。DTMキャリア100戦目に通算10勝目を挙げる嬉しい結果となり、ポイントランキングでも6位から4位に浮上。2位に入ったガリー・パフェットはランキングで2位からトップに浮上した。3位はBMWのマルコ・ウィットマン(ゼッケン11 BMW Team RMG)。なお、GTAの坂東代表がレース1の優勝者に対するトロフィのプレゼンテーターを務めた。
6月24日開催のレース2(68周)
レース2のポールポジションはメルセデスのダニエル・ジュンカデラ(ゼッケン23 Mercedes-AMG Motorsport REMUS)。7番グリッドからスタートしたBMWのマルコ・ウィットマンが11周目に義務のピットインを済ませるとじわりじわりと順位を上げ、41周目にトップに立つとそのままレースをリードして優勝。今期2勝目とレース1からの連続表彰台で、ランキングを5位から3位にアップさせた。ニュルンベルグ近郊出身のマルコ・ウィットマンはレース後にコースに出て、声援を送ってくれたファンに向けてファンサービスも行なった。
予選5番手からスタートしたメルセデスのエドアルド・モルタラは1周目にピットインを済ませ、48周目に2位に浮上して2位でチェッカーを受け、連続表彰台を獲得した。メルセデスのダニエル・ジュンカデラが3位フィニッシュ。
FIA F3 ユーロシリーズ第3戦
併催のFIA F3 ユーロシリーズ第3戦はルーキードライバーの活躍が目立った。レース1は、ルーキーのマルカス・アームストロング(PREMA Theodore Racing)が優勝。F3 2年目のミック・シューマッハ(PREMA Theodore Racing)は5位。やはり2年目の佐藤万璃音(Motopark)は8位。
レース2は大荒れのレース。スタートから走り出せず止まっていたダニエル・チクティム(Motopark)に後続車が追突する大クラッシュがあり、ヘアピン立ち上がりで数台がクラッシュしたために数周に渡りセーフティカーが導入。荒れたレースをもろともせずに優勝したのはジュリ・ヴィプス(Motopark)。2位はエナーム・アフメッド(Hitech Bullfrog GP)、3位がマルカス・アームストロング(PREMA Theodore Racing)と、ルーキが表彰台を独占した。佐藤万璃音は8位、ミック・シューマッハは10位。
レース3はさらに大荒れのレース。スタートからヘアピン立ち上がりで数台がクラッシュして数周に渡りセーフティカーが導入された後、赤旗中断となった。レース再開後もしばらくするとまたセーフティカー導入という展開となった。優勝はダニエル・チクティム(Motopark)。佐藤万璃音は13位、ミック・シューマッハは15位だった。