ニュース

英ダイソン、EV市場参入を発表。2020年の製品発売を目指す

開発に20億ボンド(約2900億円)以上を投資

2017年9月26日(現地時間) 発表

英ダイソン チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏

 英ダイソンは9月26日(現地時間)、電気自動車(EV)の開発を開始したことを発表した。2020年の発売開始を目指し、開発に20億ボンド(約2900億円)以上の投資を行なうという。

 今回の発表は、チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏が社員に向けて発せられたもの。「EV開発こそが大気汚染問題の解決策」として、これまでも継続的にイノベーションの研究開発に取り組んできたとしており、すでに自動車業界出身の社員を集めた特別チームの編成を開始。現時点で400名を超えるチームになっており、引き続き積極的に人材の雇用を進めていくという。

 今回の発表について、ジェームズ・ダイソン氏は「今ダイソンは、私たちが作り上げてきたさまざまな技術を用いて1つの製品を生み出す機会を手にしています。排気管にフィルターを使用しガスに含まれる有害物質を取り除くのではなく、排気ガス自体を問題とみなし、それを解決する力が現在のダイソンにはあるのです。そして今日私は、ダイソンが2020年の発売開始を目指し、バッテリー式電気自動車の開発を開始しているということを、皆さんに直接お伝えしたいと思います」と述べるとともに、「今後、本プロジェクトはよりスピードをもって展開していく予定ですが、現時点では本件に関する、さらなる情報の共有、公開の予定はありません。自動車業界における新しい技術開発の競争は熾烈なため、ダイソンが取り組む電気自動車に関わる秘密保持は鉄壁である必要があります」とコメントを発表している。