国交省、新たに14箇所で高速道路の暫定2車線区間を4車線化へ

　国土交通省は3月5日、高速道路の暫定2車線区間の4車線化について、2021年度に新たに着手する候補箇所として、計14箇所約86kmを選定して公表した。

　高速道路の暫定2車線区間については、2019年9月に課題の大きい区間を優先整備区間（約880km）として選定し、2020年度は計15箇所約110kmを事業化している。

　新たに着手する候補箇所については、2020年12月に閣議決定された「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」に基づき、防災・減災、国土強靭化の推進等、安全・安心の確保のため高速道路等の整備が示されていることから、財政投融資を活用し、4車線化を実施することとした。今後、予算成立後の事業許可に向けて、必要な手続きを行っていくとしている。

　残る優先整備区間についても、財源の確保状況等を踏まえて、順次整備を進めていくとしている。

財政投融資を活用して実施する4車線化候補箇所

道東自動車道 トマムIC～十勝清水IC：約3.2km/240億円（北海道）
秋田自動車道 北上西IC～湯田IC：約19.5km/980億円（岩手県）
仙台北部道路 利府しらかし台IC～富谷JCT：約5.8㎞/190億円 宮城県）
常磐自動車道 相馬IC～新地IC：約6.0km/220億円（福島県）
磐越自動車道 会津坂下IC～西会津IC：約1.7km/70億円（福島県）
磐越自動車道 三川IC～安田IC：約3.2km/300億円（新潟県）
紀勢自動車道※1 勢和多気JCT～大宮大台IC：約10.9km/600億円（三重県）
阪和自動車道 みなべIC～南紀田辺IC：約2.2km/240億円（和歌山県）
山陰自動車道（安来道路）米子西IC～安来IC：約6.6km/290億円（鳥取県/島根県）
岡山自動車道 賀陽IC～有漢IC：約4.5km/250億円（岡山県）
米子自動車道 江府IC～溝口IC：約3.4km/260億円（鳥取県）
東九州自動車道（椎田道路）築城IC～椎田南IC：約7.7km/350億円（福岡県）
東九州自動車道 大分宮河内IC～臼杵IC：約6.8km/530億円（大分県）
東九州自動車道 高鍋IC～西都IC：約4.7km/180億円（宮崎県）

事業区間名：延長/事業費（都道府県等）

合計：約86km/事業費4700億円