トヨタ、新型「プリウス」の発表会を開催
「多くのお客様が買いたいと思える価格で提供する」と豊田副社長

新型プリウス

2009年5月18日開催


トヨタ自動車代表取締役副社長の豊田章男氏
 トヨタ自動車は5月18日、東京都江東区の「MEGA WEB」にて新型「プリウス」の発表会を開催した。

 発表会には、次期社長への就任が内定している代表取締役副社長の豊田章男氏が登壇。「初代プリウスの開発はトヨタにとって未知への挑戦であった。21世紀も車が人や社会、地球に必要とされる存在であり続けるために、車の未来をハイブリッドカーに託しました」と切り出した。今回の3代目プリウスの発売に至るまで「12年間ただひたすらにハイブリッドの技術を磨き続けた。お客様と販売店の声をしっかりと受け止め、着実に進化させたからこそ、世界で(プリウスも含めたハイブリッドカーで)180万台の販売実績があると思う」と、同社がプリウスとハイブリッドシステムに注いできた意気込みと結果を説明した。

 次に、新型プリウスについても説明。10・15モードで38km/Lの低燃費を実現したこと、205万円からの低価格を実現したことなどについて、「社会や人にとって、本当に良いものを多くのお客様が買いたいと思える価格で提供する」と述べた。加えて、新型プリウスをトヨタの自動車では初めて全販売チャンネルで販売することについて、「約4900店舗でハイブリッドサービスのネットワークが整備されたことになり、これまで以上にハイブリッドカーに安心して乗ることができる。トヨタでは、プリウスを単なるエコカーではなく、アフターサービスも含めたエコシステムとして考えており、車の進化と共にサービスも進化する必要がある」と説明した。


新型プリウスのエクステリアソーラーパネル付きムーンルーフを装備したモデル
ムーンルーフの太陽電池。ここで発電された電力により車内の換気を行うオプションのエアロパーツを装備したモデル
アンダーフロアエンジンルーム新型プリウスのパワーユニット「リダクション機構付きTHSII」
新型プリウスのパワーコントロールユニット新型プリウスのバッテリー2代目プリウスに搭載されたTHSII
(左から)初代プリウスに搭載されていた、パワーユニット「THS」、パワーコントロールユニット、バッテリー
新型プリウスの前席とコクピット。インテリアカラーは「アクア」
センターパネルエコドライブモニターオプションのHDDナビに装備時に表示できるエコドライブ画面
センターコンソールにはカップホルダーを装備し、大型コンソールボックスも蓋をずらすことでカップホルダーとして利用できる助手席側にはアッパーボックスとグローブボックスを装備
新型プリウスのラゲッジルームリアシートを倒した状態ラゲッジルーム床下にはデッキアンダートレイを装備
アンダートレイの下部にスペアタイヤを収納。バッテリーも見えるスマートエントリー&スタートシステムのスマートキー。エアコン用のボタンを装備「ミディアムグレー」のインテリア

 豊田氏によれば、発売前にもかかわらず8万台超の予約受注を受けているとのことで「期待を上回るスタートを切った」と手応えを語った。加えて、205万円からの低価格を実現できた点については「技術陣の努力などで製造原価の低減を進めた」とコメント。2009年内では、30万台~40万台の販売を目標としていると言う。

 なお、トヨタは3代目プリウスの発売とあわせて、2代目プリウスを189万円で併売することを発表している。この点について、国内営業を担当する専務取締役の一丸陽一郎氏によれば、「2代目プリウスは2008年に過去最高となる7万3000台を販売した。まだまだ支持を得ていると思い、さまざまなニーズに応えるため主に法人向けに設定した」とコメントした。

 新型プリウスではエンジンを2代目の1.5リッターから1.8リッターに拡大しており、理由を開発を担当した第2乗用車センターチーフエンジニアの大塚明彦氏は「1気筒あたりの効率が向上し、これまでハイブリッドカーでメリットを出しにくかった高速走行時での低燃費と静粛性を向上させるメリットがある」と説明。加えて、「最高出力が向上したことで、よりきびきびとしたドライブを楽しむことができる」と走行性能の向上もアピールし、豊田氏も「1.8リッターの余裕のある走り、トヨタのハイブリッドだからできるEVと静粛性が、感動の世界に誘います」と、低燃費でありながら走行を楽しむこともできる点を強調した。また、燃費性能についても「これまで販売した世界180万台のハイブリッドカーは、1000万トンのCO2を削減したこととなり、これは東京都の10倍の広さに植樹をしたことと同じになる」と、プリウスをはじめとした同社のハイブリッドシステムの環境性能の高さを示した。

 最後に、豊田氏は「もっと車と対話し、お客様のご協力をいただきながら、日本でも自動車文化を育てていければ、自動車会社で働く身としてはこのうえなく幸せだと思う」と前置きした上で、「未来のために、地球のために、社会のために、車はどうあるべきかという答えがこの新型プリウス。名前の由来どおりに時代に先駆け、明るい未来を描きながら、トヨタは自動車のあるべき姿をこれからも示して参ります」と締めくくった。

 トヨタは、今回発表会を開催したMEGA WEBや、東京都豊島区の「アムラックス東京」で新型プリウス無料試乗キャンペーンを、MEGA WEBでは5月19日から、アムラックス東京では5月下旬から実施する。また、5月19日からは試乗企画「新型プリウス まるわかり体感試乗フェア ~ハイブリッドの特長から先進技術まで~」を実施し、このうち5月23日、24日にはインストラクター8人による特別試乗会も実施する。試乗企画の参加は無料だが、電話での事前予約が必要だ。

(左から)、第2乗用車センターチーフエンジニアの大塚明彦氏、豊田副社長、専務取締役の一丸陽一郎氏発表会で行われた、2人乗り自転車による新型プリウスのハイブリッドシステムの説明の模様新型プリウスの積載性や快適性をアピールするデモも行われた
新型プリウスのテレビCM。「スーパーマン」を起用し、「スーパー・ハイブリッドカー」がキャッチコピー発表会は3D仮想空間「TOYOTA METAPOLIS」向けに生中継もされ、豊田氏への質問時間も設けられた。豊田氏が「納車までどれぐらいの期間なら待てますか?」とユーザーに質問することもあった
発表会を開催したMEGA WEBで展示されている「トヨタスポーツ800 ガスタービン・ハイブリッドカー」1995年に開催された「第31回東京モターショー」で参考出展されたプリウスのコンセプトカー初代プリウス
2代目プリウス2代目プリウスがベースの「プラグインHV」2代目プリウスベースの「プリウスGT」も展示


(編集部:)
2009年 5月 18日