NEXCO東日本、長岡管理事務所で「除雪車出動式」を実施 県警やJAFも加わり雪氷対策作業の安全祈願 |
NEXCO東日本(東日本高速)は、新潟支社長岡管理事務所において、除雪車の出動式を11月12日に実施した。この除雪車の出動式は、同支社が高速道路の雪氷対策作業期間と位置付ける2008年11月10日から2009年4月15日に先駆けて行われるもので、すでに湯沢管理事務所や上越管理事務所では11月5日に、新潟管理事務所では11月11日に行われている。
長岡管理事務所が新潟支社での最後の出動式となり、湯沢管理事務所および上越管理事務所では11月10日から、新潟管理事務所および長岡管理事務所では11月15日から雪氷対策期間に入り、本格的な冬に向かっての対策が開始されることになる。
管理事務所によって雪氷対策を担当するエリアが異なるものの、今回取材した長岡管理事務所では、北陸自動車道の柿崎IC(インターチェンジ)から三条燕ICまでの73.6kmと、関越自動車道小千谷ICから長岡JCT(ジャンクション)までの17.7km、合計91.3kmを担当している。
長岡ICのすぐそばにあるNEXCO東日本新潟支社長岡管理事務所。右奥に見えるのが長岡IC | 今回お話をうかがった、東日本高速道路株式会社新潟支社長岡管理事務所総務担当課長の塚原宏之氏(左)と、同長岡管理事務所工務担当課長の高橋祐氏(右) |
管内全線が積雪寒冷地に位置しており、関越自動車道では最大積雪深が4mに達するなど日本でも有数の豪雪地帯にあたる。昨年は豪雪というイメージがあったが、NEXCO東日本長岡管理事務所の塚原宏之氏によると「昨年は例年に比べると少雪でした。11月、12月は結構降ったのですが、2月、3月と雪が少なく、シーズンを通してみると少雪という形になっています。もちろん一昨年に比べると遙かに多いのですが」と語る。実際例年の降雪量が543cmに対して昨年の降雪量は353cmと少なくなっている。それでも、出動割合は昨年度の雪氷対策期間である152日間の47%に達しており、その厳しい作業環境がうかがわれるところだ。なお、長岡管理事務所によると、例年の雪氷作業費は4億2900万円で、昨年度は3億1400万円だったとのことだ。
除雪車の出動式はその厳しい作業での安全を祈願するもので、長岡市悠久町にある蒼紫神社から神主を招いて行われた。参加者は長岡管理事務所の職員だけでなく、新潟県警やJAFも加わり総勢100余名。その参加者の前で神主から安全を祈願する祝詞が読み上げられ、儀式はしめやかに進行していった。その後、除雪車2台と標識車1台の梯団状態で出発式が行われ出動式は無事終了した。
長岡管理事務所の管理する作業車は、この長岡以外に関越道の小千谷、北陸道の柿崎など7基地に配備されている。この長岡管理事務所で見かけた作業車を紹介していく。
■除雪車
■ロータリー除雪車
ロータリー除雪車。前面に取り付けられたローターで、雪を取り込み上方に吹き飛ばす | ローターは複雑な形をしており、このローターが回転することで雪をどんどん取り込んでいく |
ローター部を横から見たところ | ロータリー除雪車の後部。やはり標識が取り付けられ、後方へ注意を促すことができるようになっていた |
■モーターグレーダー
■凍結防止剤散布車
■標識車
関越自動車道などは吹雪くことも多く、この標識車が作業車の後部に位置することによって安全を確保する | 標識車を後部から見る。実際の表示も明るく、文字だけでなく絵も出るようになっている | 標識車を横から見る。標識はほぼ中央部に位置している |
■URL
東日本高速道路株式会社
http://www.e-nexco.co.jp/
ニュースリリース
http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/niigata/h20/1028/
(編集部:谷川潔)
2008年11月12日