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トヨタ自動車は11月29日、30日に東京都の明治神宮外苑で、「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」を開催した。
■トヨタ博物館の収蔵車と一般公募車が展示、パレード
同館では毎年、クラシックカーファン、自動車ファン創出のために収蔵車両を愛知県内で展示、動作させるイベントを行っているが、2007年にはトヨタ自動車創立70周年を記念して初めて東京都のお台場で開催。2回目の東京開催は、会場を明治神宮外苑の聖徳記念絵画館前に移した。 クラシックカーフェスタには、同館の収蔵車両のうち「ベンツ・パテントモトールヴァーゲン(レプリカ)」「ベイカー・エレクトリック」「ロールスロイス・40/50HPシルバーゴースト」「フォード・モデルT」「デューセンバーグ・モデルJ」「トヨダ・AA型乗用車」を展示、さらに国立科学博物館の「オートモ号」も展示された。
また、公募された一般オーナーが所有するクラシックカー延べ100台が展示されたほか、29日には神宮外苑から表参道、渋谷をパレード走行した。 朝10時半には、聖徳絵画館前のステージで、オープニングセレモニーを開催。トヨタ博物館館長の川本常敬氏や日本クラシックカークラブ会長の小林正太郎氏、クラシックカー好きとして知られる俳優の唐沢寿明氏らがテープカットを行ない、クラシックカーパレードが始まった。 パレードのコースは絵画館前から神宮外苑外周道路で国道246号線に出て、表参道、原宿、代々木公園、渋谷駅前、NHK放送センター、公園通り、渋谷駅前、宮益坂を経て絵画館に戻るというもの。町中で異彩を放つクラシックカーに、沿道から手が振られたり、あるいは信号待ちのクラシックカーのドライバーと沿道の人が会話したりする様子も見られた。
折から明治神宮外苑はいちょう並木の黄葉がクライマックスを迎え、「いちょう祭り」も開催されている。いちょう祭りにもクラシックカーフェスタへの誘導ブースが設けられており、車好き以外でも、いちょう見物後に立ち寄る人も多かった。 展示会場ではオーナーが来場者の質問に答えたり、来場者を運転席に座らせたりするなど、さまざまなコミュニケーションが展開されていた。
●高校生の頃にあこがれた車に乗る
石井さんは東京出身。高校時代には、赤坂見付や虎ノ門、溜池あたりの外車ディーラーでよく車を見ていて、エレクトラはお気に入りだった。退職を機に世界の自動車ショー巡りをした際、ジュネーブで立ち寄った自動車博物館に1960年式のエレクトラと出会う。どうしても手に入れたくなった石井さんは、6年前にこのエレクトラを日本で見付け、前オーナーに懇願してゆずってもらい、3年かけて今の状態にした。 手を入れたのは、機関では電装系とキャブレターくらいで、そのほかはオリジナルだと言う。極力オリジナルに近い状態で、しかもちゃんと走るようにするのが石井さんの方針だ。 今後手を入れたいのはインテリア。「オリジナルは青みがかった内装色で、金のステッチが入っているのですが、さすがにこれは難しいと言われまして」。さらに、クーラーユニットをオリジナル(入手済み)に換装する予定だ。 エレクトラで困るのは「突然どこが壊れるか分からないところ」。これまで大きなトラブルは、ミッションオイルが噴き出したり、パワーステアリングのホースがパンクしたりといったことがあると言う。しかし「シンプルなメカなので、あまり壊れません」とも。 こうしたイベントにも積極的に参加する石井さんだが、やはり同年代の人が懐かしがって話しかけてくれるのが楽しいと語る。
●オーナーズクラブが重要
しかしコンテッサの現物を見たことがなかった小林さんはまず、コンテッサのオーナーズクラブ「日野コンテッサクラブ」に入って、どんな車かを勉強し、個人売買で入手した。 整備の方針は石井さんと同じく、「極力オリジナルで、ちゃんと走るようにする」こと。部品がないのが悩みと言うが、そのためにはオーナーズクラブの情報が必須と言う。「どんな部品が流用できるか、どう調達するかなど、オーナーズクラブの情報に大いに助けられていると言う。どうしてもない部品は、オーナーズクラブで作ることもあるそうだ。 その結果、小林さんのコンテッサは栃木から糸魚川や御前崎のイベントにも自走して行けるほど、良好なコンディションを保っている。「カーナビとETCも付けてます。高速道路で行くことが多いので。電装系? オリジナルのままで大丈夫ですよ」。 クラブのメンバーには、九州まで1400kmをコンテッサで往復した人もいると言う。 ●カレが引くほどのめり込む
オーナーののりたまこさんに「普段のアシはなにを?」と聞いてみたら、衝撃的な答えが返ってきた。「イセッタしか持ってません! 東京は駐車場代が高いですから。これで買い物にも冠婚葬祭にも行きます」。つい先だっては、土浦、桐生と2泊3日のドライブ旅行までこなしてきたと言う。 デザイナーであるのりたまこさんは、仕事で自動車の素材などを探すうちに、イセッタに出会い、さらにこの車について調べるうちに、どうしても欲しくなったのだという。もちろんかわいらしいスタイリングが最大の魅力だが、「この車が生まれた時代背景を知って、もっと好きになりました。終戦後のドイツで、安くてよい車を作ろうということを」。 イセッタの悩みもやはりメカトラブル。「日々体調が変わる生き物みたいな車なので、突然トラブルが起きます」。メンテナンスは工場におねがいしているが「よい工場に巡り会えたのも、大切なことですね」。 イセッタはやはり女の子や子供にとても人気がある。インタビューの前後にも、のりたまこさんのイセッタにはひっきりなしに女性や子供が集まってきては、のりたまこさんとコミュニケーションしていた。「車離れって言われていますけど、みんなにこの車のことをもっと知ってもらって、車の魅力を分かってもらいたいと思っています」。
女性オーナーも多いそうで、カフェで女性イセッタオーナーが集まっては「ピストンが……メーターが……」などとガールズトーク(?)を繰り広げていると言う。 それにしても、のりたまこさんのイセッタへののめり込み方はすごい。イセッタの脇には、のりたまこさんがオークションで落札した発売当時のパンフレットなどが展示されていたのだが、やはり結構な値段がしたそうだ。“イセッタ愛”が高じて、オリジナルのグリーティングカードまで作成した。「洋服や海外旅行はあきらめてます。お小遣いはまずイセッタに行っちゃうので。一生に1回くらいは、乗りたい車に乗りたいですから」。 彼氏が“俺とイセッタとどっちを取る?”って言ったら? 「私のイセッタへののめり込み方を見たら、そんな話になる前に彼氏から身を引くと思います」。
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