アウディ、スポーツハッチバック「S3スポーツバック」 A3スポーツバックのハイエンドモデル

S3スポーツバック

　アウディジャパンは2月2日、「S3スポーツバック」を発売した。価格は515万円。右ハンドルのみ用意される。

　2004年9月に発売、2008年9月にマイナーチェンジした2代目A3スポーツバックの高性能スポーツモデルで、A3シリーズのフラッグシップモデルとなる。2リッターの直列4気筒DOHC16バルブ ガソリン直噴ターボエンジンに、6速デュアルクラッチトランスミッション「Sトロニック」とハルデックスカップリングによる4輪駆動システムを備える。

　A3スポーツバックの2.0TFSI quattroとパワートレーンのスペックが一見同じに見えるが、エンジンのブロック、シリンダーヘッド、ピストン、インジェクター、ターボチャージャー、コネクティングロッド、インタークーラーをS3専用パーツとし、最大出力を256PS（188kW）、最大トルクを330Nm（33.7kgm）に高めた。2.0TFSI quattro比で＋56PS（＋41kW）、＋50Nm（＋5.1kgm）となっている。

　これにともない足回りが固められ、Sトロニックのシフトスケジュールも変更されている。4WDシステムの前後トルク配分は2.0TFSI quattroと同じで、後輪には10～65％の範囲のトルクがかけられる。

　出力増に伴い、10・15モード燃費は2.0TFSI quattroの12km/Lから、10.4km/Lになっている。CO2排出量は226.7g/km。

　ボディサイズと重量は2.0TFSI quattroとほぼ同じで、4300×1765×1450mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2575mm、重量は1540kg。

　エクステリアは縦にクロームのラインが追加されたフロントグリル、アルミ調ドアミラー、18インチホイール、2本出しのテールパイプ、インテリアはアルカンタラ＋本革の専用スポーツシート、フラットボトム形状のパドルシフト付き本革巻きステアリング、サイドシルプレートなどの専用パーツで飾られ、随所にS3のバッチとロゴが付く。

　ハッチバックボディと高性能なパワートレーンを組み合わせることで、「高性能なスポーティーカーが欲しいが、機能性も重視する」層を狙う。

　一方で過給器を組み合わせることでエンジンの排気量を小さくする「ダウンサイジングコンセプトを継承し、環境性能にも配慮したほか、A3シリーズ同様にあえて全高を抑えたスタイリッシュなデザインを持つことで「速いうえにエコで、カッコいいけど使いやすい」という欲張りなモデルと言える。

　なお2月7日、8日には、全国の販売店でS3発売記念セールスフェアを開催する。また3月1日まで、A3スポーツバックとS3スポーツバックを成約すると、抽選で40名にアウディのロゴが入ったデンマークのFritz Hansenの新製品「RIN」チェアが当たるキャンペーンを行っている。

■URL
アウディジャパン株式会社
http://www.audi.co.jp/
製品情報
http://www.audi.co.jp/audi/jp/jp2/new_cars/s_rs/s3.html
【2008年9月25日】アウディ、「A3 スポーツバック」マイナーチェンジ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20080925_37805.html
【2008年10月24日】写真で見るアウディA3 Sportback
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081024_37988.html

（編集部：田中真一郎）
2009年2月2日